年齢とともに気になり始めるフェイスラインのもたつきや横顔のたるみ。美容医療には抵抗があるけれど、すぐに変化が欲しいという切実な願いに応えてくれるのがリフトアップテープです。
しかし、テープを使用する際に最も懸念されるのが「周囲にバレてしまわないか」という不安ではないでしょうか。
本記事では、テープが目立ってしまう原因を根本から見直し、バレない仕上がりを実現する貼り方を解説します。
メイクと髪型によるカモフラージュ技術まで網羅的に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
医学博士
2014年 日本形成外科学会 専門医取得
日本美容外科学会 会員
【略歴】
獨協医科大学医学部卒業後、岩手医科大学形成外科学講座入局。岩手医科大学大学院卒業博士号取得、2014年に日本形成外科学会専門医取得。大手美容クリニックの院長を経て2017年より百人町アルファクリニックの院長を務める。
百人町アルファクリニックでは、糸を使った切らないリフトアップから、切開部分が目立たないフェイスリフトまで患者様に適した方法をご提案していますが、若返り手術は決して急ぐ必要はありません。
一人ひとりの皮下組織や表情筋の状態に合わせた方法を探し「安全性」と「自然な仕上がり」を第一に心がけているため、画一的な手術をすぐにはいどうぞ、と勧めることはしていません。
毎回手術前の診断と計画立案に時間をかけすぎるため、とにかく安く、早くこの施術をして欲しいという方には適したクリニックではありません。それでも、リフトアップの施術を年間300件行っている実績から、患者様同士の口コミや他のドクターからのご紹介を通じ、全国から多くの患者様に当院を選んでいただいています。
このサイトでは、フェイスリフトやたるみに関する情報を詳しく掲載しています。どうか焦らず、十分に勉強した上で、ご自身に合ったクリニックをお選びください。もちろん、ご質問やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
リフトアップテープがバレる原因とは?失敗しないための基礎知識
リフトアップテープが周囲にバレてしまう最大の要因は、肌の質感とテープの素材感の不一致にあります。
さらに、光の反射による境界線の浮き上がりも大きな原因の一つです。
人間の目は、皮膚の自然なキメや凹凸とは異なる「人工的な平滑さ」や「不自然な光沢」を違和感として敏感に察知します。
成功のためには、なぜテープが目立ってしまうのかという物理的な理由を理解しましょう。その上で、自分の肌質や使用シーンに適したアイテムを選定することが大切です。
テープの厚みと素材選びによる光の反射率の違い
市場に出回っているリフトアップテープは多種多様ですが、厚みと素材選びを間違えると、貼った瞬間から「何かが付いている」状態が露見します。
厚みがあるテープは引き上げ力が強い反面、肌との段差が生じやすくなります。その結果、斜めや横からの角度で見られた際に影が落ちて境界線がくっきりと浮かび上がります。
特に0.05mm以上の厚みがあるものは、日常生活での使用において高度な隠蔽技術を要します。
テープ素材ごとの特徴と見え方の比較
| テープの種類 | 特徴と見え方 | 適したシーン |
|---|---|---|
| 透明・光沢タイプ | 引き上げ力は強いが、光を反射しやすくテカリが目立つ。肌との段差もできやすい。 | 撮影用など、強いライトで飛ばせる環境や、ウィッグで完全に隠せる場合。 |
| マット・半透明タイプ | 光沢が抑えられており、素肌に近い質感。ファンデーションが乗るものも多い。 | 日常使いや、至近距離で見られる可能性がある場合。 |
| メッシュ・極薄タイプ | 水で貼り付けるタイプなどがあり、肌のキメに同化する。引き上げ力はやや控えめ。 | バレないことを最優先したい時や、軽いお出かけ。 |
また、素材の質感も重要です。光沢のある素材は、照明や太陽光を鋭く反射し、肌のマットな質感とのコントラストを生んでしまいます。
逆に、極薄のマット加工が施されたテープや、医療用にも使われるポリウレタン素材のものは、肌の微細な凹凸に馴染みやすくなります。
これらは光を乱反射させるため、目立ちにくいのが特徴です。自分の肌色や、その日過ごす環境に合わせて素材を吟味することが大切です。
貼る位置が不自然で皮膚が引きつる現象
テープそのものが隠れていても、皮膚の動きが不自然であれば違和感を与えます。たるみを解消したい一心で、皮膚を無理な方向に強く引っ張りすぎるのは禁物です。
無理な力がかかると、テープの始点部分に「引きつり皺」が発生します。これは、本来の骨格や筋肉の走行に逆らって皮膚を移動させた結果、行き場を失った皮膚が歪みとして現れる現象です。
特に目尻や口角など、表情によって大きく動く部位の近くにテープの支点を置くのは避けましょう。笑った瞬間にテープの周囲だけが動かず、固定されたような奇妙な表情になります。
自然に見せるためには、表情筋の動きが少ない「耳の裏」や「こめかみの髪の生え際奥」などを起点とします。皮膚全体を面で捉えて優しくスライドさせるようなイメージで貼ることが重要です。
ファンデーションや髪で隠しきれていない境界線
テープを貼った後の処理も、バレるかどうかの分かれ道となります。多くの人が犯しやすいミスは、テープの上から通常のファンデーションを厚塗りしてしまうことです。
テープの上は粉体が付着しにくかったり、逆に溜まってしまったりするため、周囲の肌と色ムラや質感の差が生まれます。
時間が経つにつれて皮脂が出ると、テープの輪郭にファンデーションが溜まり、白い枠線のように浮き出てくることもあります。
髪で隠す場合も、風が吹いた時やふとした動作で髪が動くことを想定しなければなりません。単に髪を下ろすだけでは不十分です。
後れ毛を計算して配置したり、スタイリング剤で束感を作ってテープ部分をガードしたりするなど、動的な視点でのカモフラージュが必要です。
横顔のたるみを自然に引き上げる正しい貼る位置
骨格と筋肉の構造を意識し、少ない力で最大の効果を得られる「リフトアップポイント」にテープを配置することで、自然でシャープな輪郭を作ります。
横顔の美しさを損なうフェイスラインのもたつきを解消するには、闇雲に皮膚を引っ張るのではなく、解剖学的な視点に基づいたポイントを狙うことが重要です。
骨格と筋肉の構造を意識し、少ない力で最大の効果を得られるポイントにテープを配置しましょう。そうすることで、不自然な引きつりを防ぎながらシャープな輪郭を形成します。
耳裏から引き上げる「基本のキ」
フェイスライン全体をシャープに見せるための最も基本的かつ効果的な位置は、耳の裏側から耳下にかけてのエリアです。
この部分は皮膚の可動域が比較的広く、多少引っ張っても表情に影響が出にくいという利点があります。また、髪の毛で隠しやすい場所であるため、初心者でもトライしやすいポイントです。
効果的なリフトアップポイントの選定基準
- 皮膚の厚みと硬さの確認
皮膚が薄すぎる場所は避け、ある程度弾力があり痛みが少ない耳周りを選びます。 - 髪の生え際との距離感
生え際から5ミリ〜1センチ程度内側の、産毛が少ない場所を狙います。 - 血管やリンパの流れを意識
あくまで皮膚表面をスライドさせる程度に留め、深部を圧迫しないようにします。
具体的な貼り方としては、耳たぶの裏側あたりにあるくぼみを起点とします。そこから、顎下のたるんだ皮膚を斜め後ろ上方向へ引き上げるようにテープを貼ります。
この手順を踏むことで、ぼやけていたフェイスラインの影がはっきりとし、横顔にメリハリが生まれます。顎の骨のラインに沿って皮膚を収納するようなイメージを持つと、より自然な仕上がりになります。
こめかみリフトで目元と頬を同時に上げる
加齢とともに下垂しやすい目尻や頬の位置を高く見せたい場合は、こめかみ周辺へのアプローチが有効です。
こめかみの髪の生え際あたりから、斜め上方向へ引き上げます。そうすることで、目元の印象を明るくし、頬のトップ位置を物理的に高く見せる効果が期待できます。
これは「ポニーテールをした時に顔が引っ張られてスッキリする」のと同じ原理です。
この位置に貼る際は、眉尻と目尻の延長線上にある生え際の中を狙います。皮膚を垂直に引き上げるのではなく、扇状に広がる側頭筋の流れに沿って斜め後ろに引き上げるのがコツです。
これにより、ほうれい線が薄くなり、疲れた印象の横顔に若々しさが蘇ります。
フェイスラインをシャープに見せる顎下の工夫
二重顎や顎下の皮膚のたるみは、正面からは見えにくくても横顔では顕著に現れます。ここを改善するには、耳の後ろだけでなく、首筋に近い部分の皮膚もコントロールする必要があります。
耳の付け根の下側から、首の後ろ側へ向かって皮膚を逃すようにテープを貼りましょう。そうすることで、首と顔の境界線を明確にします。
ただし、首は顔以上に皮膚が薄くデリケートな上、回旋運動によって常に動く部位です。伸縮性の高いテープを選び、首を曲げたり伸ばしたりしても突っ張り感がないかを確認しながら位置を微調整することが大切です。
無理に引き上げすぎると首のシワが目立ってしまうこともあるため、鏡で横顔を確認しながら慎重に行います。
瞬時に効果を出すための実践的な貼り方手順
貼る前の完璧な下準備と、皮膚を持ち上げてから固定する正しい手順を守ることで、一日中剥がれない耐久性と高いリフトアップ効果を実現します。
リフトアップテープの効果を最大限に発揮させるには、貼る前の下準備が重要です。また、貼る際の手順の正確さも求められます。
自己流の貼り方では、すぐに剥がれてしまったり、十分な効果が得られなかったりすることが多いため、プロの現場でも実践されている手順を忠実に守ることが成功への近道です。
皮脂や水分を完全に除去する下準備
テープの粘着力を阻害する最大の敵は、肌に残った油分と水分です。洗顔後、スキンケアを行った直後の肌は油分が多く、そのままテープを貼っても数分で浮いてきてしまいます。
貼り方の工程におけるNG行動と正解
| 工程 | よくあるNG行動 | 推奨される正解アクション |
|---|---|---|
| 皮膚の引き上げ | テープだけで皮膚を引っ張り上げようとする。 | 指で理想の位置まで皮膚を引き上げ、その状態を固定するためにテープを貼る。 |
| テープの貼り付け | 一度に全ての剥離紙を剥がして貼る。 | 片側の剥離紙を剥がして始点を固定し、引き上げながら終点を貼る。 |
| 定着 | 貼ってすぐに手を離す。 | 貼った後、体温で馴染ませるように10秒ほど指の腹で優しく圧着する。 |
テープを貼る予定の部位に関しては、乳液やクリームを避けるか、貼る直前に完全に拭き取る必要があります。
アルコールを含ませたコットンや、あぶらとり紙を使用し、貼る部分の皮膚をサラサラの状態にします。
特に耳の裏や生え際は、シャンプーの洗い残しや皮脂が溜まりやすい場所なので、念入りに拭き取ります。このひと手間を惜しまないことが、長時間バレずにキープするための土台となります。
皮膚をしっかり持ち上げてから固定する
テープ自体に皮膚を持ち上げる力を持たせるのではなく、「手で持ち上げた状態をテープで維持する」という考え方が重要です。
まず、鏡を見ながら指を使ってたるみが消えるベストな位置を探します。その状態をキープしたまま、テープの一端を皮膚の引き上げられていない部分(固定点)に貼り付けます。
次に、引き上げたい方向へ皮膚を誘導しながら、テープのもう一端を貼り付けます。
この時、テープを過度に伸ばして貼ると、テープの復元力(元に戻ろうとする力)が働きます。その結果、肌にかかる負担が増えるだけでなく、剥がれやすくなります。
テープの伸縮性に頼りすぎず、あくまで皮膚の移動をサポートする役割として使用します。
テープの端を目立たせない密着テクニック
テープがバレる原因の多くは、テープの「端(エッジ)」が浮いてくることにあります。中央部分は密着していても、端が少しでもめくれると、そこから光が入り込み目立ってしまいます。
これを防ぐためには、テープを貼った直後の圧着が鍵となります。手のひらや指の腹を使い、体温を伝えるようにしてテープ全体をプレスします。
熱を加えることで粘着剤が微細な皮膚の溝に入り込み、一体感が増します。
また、テープの端を爪でこすったりせず、指の腹で優しくトントンと叩き込むようにして馴染ませます。
端部分に段差を感じなくなるまで丁寧に密着させることで、至近距離でも見破られにくい仕上がりになります。
テープを貼った後にバレないように隠すメイクと髪型
コンシーラーやパウダーでテープの境界線をぼかし、計算された後れ毛で視線を逸らすことで、様々な角度からの視線に耐える自然な見た目を作ります。
完璧な位置にテープを貼れたとしても、それだけで安心するのは早計です。日常生活では様々な角度から視線を浴びるため、さらなる工夫が必要です。
メイクアップ技術とヘアスタイリングを駆使して、テープの存在を「視覚的に消す」工夫を取り入れましょう。物理的に隠すだけでなく、人の視線をテープから逸らす錯視効果も利用します。
テープ隠しに役立つヘアスタイルのポイント
- サイドの後れ毛(サイドバング)の活用
こめかみや耳前を隠すために、少量の毛束をあえて残します。 - 耳掛けスタイルの調整
耳の上半分だけを隠すようにふんわりとかけ、ボリュームでテープの厚みを隠します。 - トップのボリューム出し
トップに高さを出すことで、視線を上に誘導し、テープ位置への注目を減らします。
コンシーラーとパウダーを使った境界線ぼかし
テープの上からメイクをする場合、テクスチャー選びが重要です。水分の多いリキッドファンデーションはテープの端に溜まりやすいため避けます。
代わりに、硬めのコンシーラーやパウダーファンデーションが適しています。テープの端と肌の境界線をまたぐように、コンシーラーを点置きし、指で叩き込むように馴染ませます。
仕上げには、粒子の細かいフェイスパウダーをブラシでふわっと乗せます。パウダーがテープの光沢を抑え、肌との質感を均一に近づけてくれます。
ただし、乗せすぎると粉っぽくなり逆に目立つため、少量を薄く重ねるのが鉄則です。
後れ毛やサイドバングを活用した視覚効果
物理的にテープを覆う遮蔽物として、髪の毛は最強のツールです。しかし、単に髪を下ろして隠すだけでは、風が吹いた時や動いた時に無防備になります。
そこで重要なのが「計算された後れ毛」です。美容室でカットする際に、耳周りやこめかみを隠すための薄い毛束(サイドバング)を作ってもらうことをお勧めします。
この後れ毛をアイロンで軽く巻き、顔周りに動きを出します。そうすることで、もしテープがチラッと見えたとしても、髪の影なのかテープなのか判別しにくくなります。
直線的な髪よりも、曲線的なウェーブヘアの方が、テープの直線的なラインを誤魔化しやすいという視覚効果もあります。
ウィッグやアクセサリーを使った上級テクニック
さらに鉄壁の守りを固めるなら、ウィッグやヘアアクセサリーを活用します。部分用ウィッグ(ヘアピース)を使用すれば、生え際近くに貼ったテープを完全に覆い隠すことができます。
また、大きめのイヤリングやピアスをつけることで、視線を耳元に集めます。その結果、その周辺にあるテープへの注意を逸らすことができます。
カチューシャやターバンなどのヘアバンドを使用する場合も、テープの始点をバンドの下に隠すことが可能です。
これらはファッションの一部として取り入れられるため、不自然さがありません。かつ確実にテープを隠せる優れたアイテムです。
長時間キープするための耐久性と肌への負担軽減
汗や皮脂に強い医療用素材のテープを選び、適切な使用時間と正しい剥がし方を守ることで、肌トラブルを防ぎながらリフトアップ効果を継続させます。
リフトアップテープを日常的に使用する場合、見た目の自然さと同じくらい重要なのが、肌への安全性と耐久性です。
長時間皮膚を引っ張り続けることは少なからず負担となりますし、汗や皮脂で蒸れてかぶれてしまっては元も子もありません。
美しさを追求しながらも、肌の健康を守るための知識を持つことが大切です。
汗や皮脂に強いテープの選び方
長時間外出する場合や、気温が高い季節には、耐水性と透湿性に優れたテープを選ぶ必要があります。医療現場でも使用されるような、通気孔が開いているタイプが理想的です。
あるいは、汗を外に逃がす特殊加工が施された素材を選びましょう。パッケージに「防水」「透湿」「医療用粘着剤使用」などの記載があるかを確認します。
肌トラブルを回避するための使用ルール
| 項目 | 推奨される目安と対策 | 理由 |
|---|---|---|
| 連続使用時間 | 8時間〜10時間以内を目安にする。 | 長時間貼り続けると、皮膚呼吸が妨げられ、蒸れによる雑菌繁殖やかぶれの原因となるため。 |
| 休止日 | 週に1〜2日はテープを使わない日を設ける。 | 常に引っ張られた状態が続くと、皮膚が伸びてしまい、逆にたるみを悪化させるリスクがあるため。 |
| 異常時の対応 | 痒みや赤みが出たら即座に使用を中止する。 | 接触皮膚炎の初期症状であり、無理に使い続けると色素沈着などの跡が残る可能性があるため。 |
粘着力が強力であればあるほど良いと思われがちですが、注意が必要です。強力すぎる粘着剤は、剥がす際に角質まで剥ぎ取ってしまうリスクがあります。
肌に優しいアクリル系粘着剤や、低刺激性のゲル粘着剤を使用しているものが安心です。
耐久性と肌への優しさのバランスが取れた製品を見つけるために、まずはパッチテストを行うことをお勧めします。
かぶれを防ぐための使用時間の目安
どんなに肌に優しいテープであっても、24時間貼りっぱなしにすることは避けるべきです。皮膚は常に代謝を行っており、テープで密閉された状態が長く続くとバリア機能が低下します。
帰宅後はメイクと一緒に速やかにテープをオフし、肌を解放してあげることが重要です。
特に敏感肌の人は、短時間の使用から始めて徐々に肌を慣らしていくか、重要なイベントの時だけに限定するなど、使用頻度をコントロールします。
また、貼る場所を日によって微妙にずらす(数ミリ単位で位置を変える)ことで、同じ箇所の皮膚に負担が集中するのを防ぐことができます。
剥がす際の肌ダメージを抑えるオイル活用法
テープによる肌トラブルの多くは、実は「剥がす時」に起きています。乾いた状態で無理やりバリッと剥がすと、皮膚の表皮が傷ついてしまいます。
これが赤みやヒリつきの原因になります。剥がす際は、クレンジングオイルやベビーオイルをたっぷりと含ませたコットンをテープの上に置きましょう。
粘着剤を十分に緩ませてから、ゆっくりと除去します。オイルを馴染ませて数分置くと、テープの端が自然に浮いてきます。
そこから優しくめくるように剥がすことで、物理的な刺激を最小限に抑えられます。
剥がした後は、保湿成分の入った化粧水やクリームで入念にケアを行い、引っ張られていた皮膚を鎮静させます。
リフトアップテープ以外の物理的なたるみ改善アプローチ
テープは一時的な解決策です。根本的な改善のためには、フェイスバンドやマッサージ、表情筋トレーニングを併用し、土台となる筋肉と皮膚をケアすることが大切です。
リフトアップテープは即効性のある素晴らしいツールですが、あくまで一時的な処置に過ぎません。根本的なたるみの解決や、テープの効果をより高めるためには工夫が必要です。
日頃から土台となる筋肉や皮膚へのアプローチを併用することが効果的です。テープに頼りすぎない、多角的なケアを取り入れることで、横顔の美しさを底上げします。
フェイスバンドやマッサージとの併用効果
自宅にいる時間や就寝前には、フェイスバンド(リフトアップベルト)を使用して、物理的に重力に逆らう習慣をつけるのも一つの手です。
これはテープのように一点で引っ張るのではなく、面で全体を圧迫して引き上げるため、むくみの解消にも役立ちます。むくみが取れるだけでも、フェイスラインはかなりスッキリと見えます。
たるみ対策アプローチの比較表
| 方法 | 即効性 | 持続性 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| リフトアップテープ | 非常に高い | 一時的(貼っている間のみ) | 物理的に形状を変えるため、見た目の変化が最も分かりやすい。イベント時などに有用。 |
| マッサージ・バンド | 中程度(むくみ解消) | 短〜中期 | 継続することで顔のコンディションを整える。根本的な皮膚の余りは取れない。 |
| 表情筋トレーニング | 低い(要継続) | 長期的 | 筋肉の衰えによるたるみを防ぐ。効果が出るまで数ヶ月単位の時間が必要。 |
また、耳周りや首筋のリンパマッサージを行うことで、老廃物の排出を促します。
テープを貼る前に軽いマッサージを行ってむくみを取っておくと、テープによるリフトアップ効果がより顕著に現れやすくなります。
表情筋トレーニングで土台を強化する
皮膚の下にある表情筋が衰えると、その上にある脂肪や皮膚を支えきれなくなり、雪崩のように下垂していきます。
特に日本人は表情筋の20%〜30%程度しか使っていないと言われており、意識的に動かすことが重要です。
「あいうえお体操」や、舌を回す運動などで口輪筋や舌骨筋群を鍛えることは、二重顎やフェイスラインの崩れ予防に繋がります。
ただし、自己流のトレーニングは新たなシワを作る原因になることもあるため、鏡を見ながら正しいフォームで行うことが大切です。
テープで皮膚を引き上げている位置の筋肉がどこなのかを意識しながらトレーニングを行うと、より効果的にリフトアップのイメージを掴むことができます。
姿勢改善によるフェイスラインへの影響
意外に見落とされがちですが、猫背やストレートネックは顔のたるみを加速させる大きな要因です。
姿勢が悪くなると、首の前側の筋肉が縮こまり、後ろ側の筋肉が引っ張られるため、顔全体が下方向に引っ張られます。
また、スマートフォンを見る際の下向き姿勢は、重力の影響をまともに受け、頬や顎のたるみを助長します。
背筋を伸ばし、頭が背骨の真上に乗るような正しい姿勢を保つだけで、首筋が伸びてフェイスラインがすっきりします。
リフトアップテープの効果を長持ちさせたいなら、日常生活での姿勢を見直しましょう。顔を支える首や肩の環境を整えることが大切です。
テープの効果に限界を感じた時の選択肢
皮膚の余剰が多い場合や骨格変化が原因のたるみは、テープだけでは対応しきれないことがあります。その際は、スキンケアの見直しや専門的な美容医療を検討するのも一つの手段です。
リフトアップテープは軽度から中程度のたるみには劇的な効果を発揮します。
しかし、皮膚の余剰があまりに多い場合や、皮下脂肪の重みがある場合には、テープの物理的な保持力では支えきれないことがあります。
テープの限界サインと次の一手
- 皮膚が余りすぎて波打つ
テープで引き上げた先で皮膚が渋滞し、大きな膨らみになってしまう場合は、スキンケアでのハリ出しや引き締め治療を視野に入れます。 - すぐに剥がれる・皮膚が痛い
たるみの重量に対してテープの強度が不足しています。無理に続けると肌トラブルの原因になるため、使用を控えます。 - 骨格的な変化
加齢による骨萎縮(骨が痩せること)が原因のたるみは、テープで表面を引っ張るだけでは改善が難しい場合があります。
テープを貼ってもすぐに剥がれてしまう、あるいは貼ると不自然なシワが寄りすぎてしまう場合は、他の手段を検討するタイミングかもしれません。
美容医療(ハイフ・糸リフト)との違い
テープは「皮膚表面」を移動させるものですが、美容医療のアプローチは「皮下組織」や「筋膜」に作用します。
ハイフ(HIFU)は熱エネルギーで筋膜を引き締め、糸リフトは皮下に特殊な糸を入れて組織を引き上げます。これらはダウンタイムや費用がかかりますが、24時間その状態をキープできるという利点があります。
テープでの隠蔽に限界やストレスを感じるようになったら、専門家のカウンセリングを受けてみるのも一つの選択です。
自分のたるみの原因が皮膚の伸びなのか、脂肪の下垂なのか、骨格の変化なのかを知るだけでも、今後の対策が明確になります。
日常のスキンケアによるハリ弾力の維持
テープの効果を高めるためにも、土台となる肌のハリは重要です。乾燥して萎んだ肌よりも、水分を含んでふっくらとした肌の方が、テープを貼った時の仕上がりが美しくなります。
レチノールやペプチド、ビタミンC誘導体など、コラーゲン生成をサポートする成分が配合された化粧品を取り入れましょう。肌内部からの弾力を維持するケアを継続します。
日々の保湿ケアと紫外線対策は、たるみの進行を遅らせるための基本であり、最も重要な投資です。
テープはあくまで「仕上げの魔法」です。その魔法を最大限に活かすための素肌作りを怠らないことが、若々しい横顔を保つ秘訣です。
加齢による骨格変化への理解
顔のたるみは、単に皮膚が伸びただけでなく、顔の骨が痩せて小さくなることで、皮膚が余ってしまうことによっても生じます。
特に眼窩(目の周りの骨)や下顎骨(顎の骨)は年齢とともに縮小傾向にあります。
この「テントの支柱が小さくなって、テントの布が余る」ような現象に対しては、テープで引っ張るだけでは不自然になることがあります。
この事実を理解しておくと、「今の年齢におけるベストな状態」を目指すという現実的な目標設定ができます。
過度な引き上げを避け、自然な範囲でのリフトアップを心がけることが、洗練された大人の美しさに繋がります。
よくある質問
リフトアップテープの使用に関して、多くのユーザーから寄せられる疑問にお答えします。正しい知識で安全に活用しましょう。
- 毎日使っても肌に悪影響はありませんか?
-
毎日使用することは可能ですが、同じ場所に貼り続けると皮膚への負担が蓄積し、かぶれや色素沈着のリスクが高まります。
また、常に皮膚が引っ張られた状態に慣れてしまうと、皮膚自体が伸びてしまう懸念もあります。
できるだけ「ここぞ」という時に限定するか、週に数回の休止日を設け、貼る位置を微妙にずらすなどの工夫をして肌を休ませることを強く推奨します。使用後は保湿ケアを徹底してください。
- 敏感肌でも使えるテープの選び方はありますか?
-
医療用テープに使用される「低アレルギー性粘着剤」や「アクリル系粘着剤」を使用したものを選んでください。パッケージに「敏感肌用」「低刺激」と記載されている製品が目安になります。
また、絆創膏などで採用されている通気性の高い不織布タイプや、極薄のウレタン素材は比較的蒸れにくく肌への負担が軽いです。初めて使用する際は、必ず目立たない場所でパッチテストを行ってください。
- 外出先でテープが剥がれてきた時の応急処置は?
-
一度剥がれかけたテープは粘着力が著しく低下しているため、上から押さえても再度綺麗につくことは稀です。無理に直そうとせず、潔く剥がしてしまうのが一番の対処法です。
もし予備を持ち歩いているなら、一度剥がして油分をティッシュ等で拭き取ってから新しいものを貼り直します。
予備がない場合は、携帯用の乳液やバームを使ってテープを剥がし、メイク直しをして「テープなし」の状態に戻す方が、剥がれかけのテープが見えるよりも清潔感を保てます。
- 撮影時だけでなく日常使いでもバレませんか?
-
日常使いでも十分にカモフラージュ可能です。ただし、写真や動画と異なり、対面では様々な角度や距離から見られるため、より精度の高い貼り方と隠し方が求められます。
マットな質感のテープを選び、髪の毛(後れ毛)で物理的にカバーすることが必須条件となります。
風が強い日や、至近距離で人と接する場面ではリスクが高まるため、髪を固めるスプレーを併用するなど、状況に応じた対策を行ってください。
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