フェイスリフトは、物理的に皮膚や筋肉を引き上げることで、加齢によるたるみやシワに対して大きな変化をもたらす美容医療の手法です。
顔面の神経や筋肉の構造を熟知した高度な技術を要するため、執刀医の技術力が結果を大きく左右します。
本記事では、形成外科専門医の資格有無や解剖学的な知見、そして実際の技術力を基準に厳選した10院を紹介します。後悔のない選択をするために必要な知識と、名医選びの決定版となる情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
医学博士
2014年 日本形成外科学会 専門医取得
日本美容外科学会 会員
【略歴】
獨協医科大学医学部卒業後、岩手医科大学形成外科学講座入局。岩手医科大学大学院卒業博士号取得、2014年に日本形成外科学会専門医取得。大手美容クリニックの院長を経て2017年より百人町アルファクリニックの院長を務める。
百人町アルファクリニックでは、糸を使った切らないリフトアップから、切開部分が目立たないフェイスリフトまで患者様に適した方法をご提案していますが、若返り手術は決して急ぐ必要はありません。
一人ひとりの皮下組織や表情筋の状態に合わせた方法を探し「安全性」と「自然な仕上がり」を第一に心がけているため、画一的な手術をすぐにはいどうぞ、と勧めることはしていません。
毎回手術前の診断と計画立案に時間をかけすぎるため、とにかく安く、早くこの施術をして欲しいという方には適したクリニックではありません。それでも、リフトアップの施術を年間300件行っている実績から、患者様同士の口コミや他のドクターからのご紹介を通じ、全国から多くの患者様に当院を選んでいただいています。
このサイトでは、フェイスリフトやたるみに関する情報を詳しく掲載しています。どうか焦らず、十分に勉強した上で、ご自身に合ったクリニックをお選びください。もちろん、ご質問やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
フェイスリフトの名医を見極めるために、技術的基準と専門性を見よう
名医と呼ばれる医師を見極めるには、形成外科医としての長い経験と、顔面の解剖学に対する深い理解が必要不可欠です。
表面的な皮膚を引き上げるだけでなく、内部組織を適切に処理できる技術力が、仕上がりの自然さと持続期間を決定づけます。
日本形成外科学会専門医およびJSAPS専門医の重要性
フェイスリフトを検討する際、最初に確認するべき指標は「日本形成外科学会専門医」および「日本美容外科学会(JSAPS)専門医」の資格有無です。これらの資格は、単に試験に合格しただけでなく、長期間の研修と多数の手術症例が必要です。
特にフェイスリフトは、顔面神経や耳下腺といった重要な組織が密集する領域を手術するため、万が一のトラブルにも即座に対応できる形成外科的な基盤を持つ医師が推奨されます。美容外科医の中には他科からの転科組も存在します。
しかし、皮膚の縫合技術や組織の剥離技術において、形成外科出身の医師は一日の長があります。繊細な技術が求められる手術だからこそ、基礎となる外科的スキルが仕上がりの美しさに直結するのです。
名医選びで重視すべき資格と経験の比較
| 確認項目 | 重視すべき内容と理由 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 専門医資格 | 形成外科およびJSAPS専門医は、基礎技術と倫理観の証明となります。 | 両方の資格を保持していることが望ましいです。 |
| 手術経験年数 | 様々な症例への対応力と不測の事態への対処能力を示します。 | 美容外科・形成外科領域で15年以上の経験がある医師。 |
| 得意な術式 | SMAS法やリガメント法など、根本的な改善手法を習熟しているか。 | 皮膚のみの切除ではなく、内部処理に言及しているか確認します。 |
解剖学的知識に基づくSMAS法とリガメント処置の技術
優れた医師は、皮膚だけを引っ張るような旧来の手術法を行いません。皮膚の下にある表在性筋膜群(SMAS)を引き上げ、さらに骨と皮膚をつなぐ靭帯(リガメント)を適切に解除・再固定する技術を持っています。
その結果、後戻りが少なく、かつ「引きつった顔」にならない自然な仕上がりが実現します。SMAS法のバリエーションやリガメントの処理方法は医師によって異なりますが、カウンセリング時に説明できる医師は信頼に値します。
逆に、皮膚切除のみを提案する医師や、内部構造への言及が少ない医師は慎重に判断する必要があります。顔の解剖学を熟知しているからこそ、リスクを回避しながら最大限の効果を引き出すことが可能になるのです。
カウンセリングで見極める医師の美的センスと提案力
技術力と並んで重要なのが、医師の美的センスと患者様との共通認識の形成です。フェイスリフトは「どこまで引き上げるか」「どの方向に引き上げるか」によって顔の印象が大きく変わります。
名医は患者様の骨格や皮膚の厚み、エイジングの進行度合いを瞬時に見抜き、その人に適したデザインを提案します。また、フェイスリフト単独では解決しきれない悩みに対し、脂肪吸引や注入治療などの併用療法を適切に提案できるかも重要です。
全体的なバランスを考慮し、マイナス5歳から10歳の自然な若返りを目指す姿勢を持つ医師を選ぶことが成功への鍵となります。患者様の希望をただ聞くだけでなく、医学的な見地から最善のプランを提示できる医師こそが真の名医と言えます。
百人町アルファクリニック 医師:荻野和仁
当院は開業25年、年間300件のリフトアップ施術実績を誇るクリニックです。
当院の手術の最大の特徴は、解剖学に基づいた深い理解と技術力です。通常のSMAS法に加え、骨と皮膚をつなぐ「リガメント(支持靭帯)」を適切に処理して引き上げることで、より強力で持続性の高いリフトアップを実現しています。
さらに、難易度が非常に高いとされる「Deep Plane Facelift(ディーププレーンフェイスリフト)」もメニュー化。
これはSMASの下層に入り込んでリフトアップを行う術式で、高い技術を持つ医師のみが可能とする手法です。
年間300件の実績と傷跡への配慮
リフトアップ治療において年間300件という豊富な症例実績を誇り、美容大国である韓国からの患者様も多く訪れます。「耳の形に沿うように切開をする」ことで傷跡を目立たせない工夫が徹底されており、術後の仕上がりの自然さに定評があります。
また、切開手術だけでなく、独自のカニューレを使用する糸リフト「Max Thread(マックススレッド)」も提供しています。患者様のたるみ具合や希望に合わせて、切る手術と切らない施術の適切なプランを提案できる柔軟性も魅力です。
百人町アルファクリニックの基本情報
| 主な施術 | 耳前部リフト(smas)、こめかみリフト、フェイスリフト(deep plane)、額リフト(フォーヘッドリフト)、MACS リフト |
|---|---|
| 料金(税込) | 498,000円~(こめかみリフト) |
| 所在地 | 東京都新宿区 |
東京都内でフェイスリフトの名医がいるおすすめクリニック10選
東京都内には数多くの美容クリニックが存在しますが、その中でも特にフェイスリフトの技術力に定評があり、実績豊富な名医が在籍するクリニックを厳選しました。それぞれのクリニックの特徴、医師の専門性、患者様への取り組みを解説します。
ヴェリテクリニック(福田慶三医師)
ヴェリテクリニックは、高度な技術を要する修正手術や複雑な形成外科手術を数多く手掛けるクリニックとして知られています。特に銀座院の福田慶三医師は、日本形成外科学会専門医および日本美容外科学会(JSAPS)専門医の資格を持つ名医です。
医師の技術力と専門性
福田医師は、米国メイヨークリニックなど海外での研修経験も豊富で、解剖学に基づいた精緻な手術を得意とします。単にシワを伸ばすだけでなく、骨格や筋肉のバランスを計算し尽くした「立体的で美しい顔立ち」を作ることに長けています。
他院での修正依頼も多く、その技術力は同業者からも高く評価されています。難易度の高いケースでも、豊富な経験に基づいた判断で最適なアプローチを選択し、患者の期待に応える結果を出し続けています。
フェイスリフトの特徴
ヴェリテクリニックでは、個々の老化の進行具合に合わせて、SMAS法やリガメント法を駆使したオーダーメイドの手術を提供します。傷跡を目立たなくする縫合技術も卓越しており、ダウンタイム後の仕上がりの美しさに定評があります。
サフォクリニック(白壁征夫医師)
サフォクリニックは、日本のフェイスリフトの歴史において欠かすことのできない存在です。院長の白壁征夫医師は「フェイスリフトの巨匠」とも称され、東洋人の骨格や皮膚特性に適した手術法を長年にわたり研究・実践してきました。
伝説的な実績と「SMAS三角弁法」
白壁医師が考案・改良した「SMAS三角弁法」は、引き上げ効果の持続性と自然な仕上がりを両立させる術式として国際的にも評価されています。皮膚の厚く重い日本人の顔でもしっかりとリフトアップ効果を出すための独自の工夫が凝らされています。
数多くの著名人も執刀してきた実績があり、その技術は折り紙付きです。単に引き上げるだけでなく、表情の動きまで計算に入れた繊細な手術は、長年の経験があって初めて可能となる職人技と言えるでしょう。
ホスピタリティ
サフォクリニックでは、手術だけでなく術後のケアや患者の精神的なサポートにも力を入れています。白壁医師のもとには多くの後進医師が学びに来るほどであり、その技術と哲学は日本の美容医療界全体のレベルアップに貢献しています。
ドクタースパ・クリニック(鈴木芳郎医師)
代官山にあるドクタースパ・クリニックは、フェイスリフト手術をライフワークとする鈴木芳郎医師が院長を務めるクリニックです。「リフトアップの魔術師」という異名を持つ鈴木医師は、フェイスリフトとスレッドリフトの双方に精通しています。
フェイスリフトとスレッドリフトの融合
鈴木医師の最大の特徴は、切開するフェイスリフト手術の中に、スレッドリフトの技術を巧みに組み合わせる独自のメソッドを持っている点です。その結果、皮膚の切除量を最小限に抑えつつ、最大限のリフトアップ効果を引き出すことが可能になります。
傷跡への負担も減り、回復期間の短縮にも寄与します。切開手術の確実性と、糸リフトの手軽さをいいとこ取りしたようなこの手法は、多くの患者から支持されています。
フェイスラインへのこだわり
特に下顎から首にかけてのライン(フェイスライン)の形成に強いこだわりを持っており、若々しい輪郭を取り戻したいと願う患者から支持を得ています。日本形成外科学会専門医としての確かな技術に加え、常に新しい知見を取り入れています。
リッツ美容外科(永井宏治医師)
リッツ美容外科は、骨切り手術などの顔面輪郭形成において国内トップクラスの実績を持つクリニックです。東京院の永井宏治医師は、顔面の骨格構造を知り尽くしたスペシャリストであり、骨格からアプローチする若返り理論を持っています。
骨格レベルからのアプローチ
フェイスリフトにおいて、表面の皮膚だけでなく、土台となる骨格との関係性を考慮することは非常に重要です。永井医師は骨切り手術の経験が豊富であるため、神経や血管の走行位置を三次元的に把握しています。
したがって、深い層での操作が必要なリガメント処理などを安全かつ確実に行うことができます。骨格の形状まで考慮したリフトアップは、表面的な変化にとどまらず、顔全体の印象を根本から若返らせる効果があります。
トータルな美の追求
リッツ美容外科では、フェイスリフト単体だけでなく、必要に応じて顎や頬骨の微調整を行うことで、より洗練された小顔効果や若返り効果を追求します。高い美意識を持つ患者の要望に応えるため、妥協のない手術を提供し続けています。
東京美容外科(木村幸志伊医師)
東京美容外科は全国展開する大手クリニックですが、執刀医の質に厳しい基準を設けていることで知られます。大阪梅田院院長の木村幸志伊医師は、日本形成外科学会専門医および日本頭蓋顎顔面外科学会に所属する実力派です。
安全性と確実性の両立
木村医師は、顔面の複雑な神経走行を熟知しており、安全域を見極めながらギリギリまで攻める手術を行います。大手クリニックの強みである充実した設備と、専門医としての個人の技術力が融合しており、安心して手術を受けられる環境が整っています。
難易度の高い手術であっても、リスクコントロールを徹底することで、高い効果と安全性を両立させています。患者一人ひとりの骨格や筋肉の付き方に合わせたオーダーメイドの手術計画も魅力です。
術後のアフターフォロー
東京美容外科では術後の保証制度やアフターケア体制が整っており、万が一の不安に対しても迅速に対応します。木村医師は患者との対話を重視し、術前のシミュレーションを入念に行うことで、術後のイメージギャップを防ぐ努力を徹底しています。
牧野美容クリニック(牧野太郎医師)
福岡に拠点を置く牧野美容クリニックですが、その技術を求めて全国から患者が訪れる名医です。牧野太郎医師は、日本形成外科学会専門医およびJSAPS専門医であり、自らも学会での発表や論文執筆を精力的に行っています。
アジア人に適した術式の考案
牧野医師は、欧米人とアジア人の骨格や皮膚質の違いを深く研究しており、日本人に適したフェイスリフト術式を提唱しています。特に傷跡を目立たせないための切開線のデザインや、耳の形を変形させないための工夫において、非常に繊細な技術を持っています。
日本人は欧米人に比べて皮膚が厚く、傷跡が残りやすい傾向があります。牧野医師はその特性を熟知しており、縫合時のテンションのかけ方などを微調整することで、目立ちにくい傷跡を実現しています。
小顔形成との相乗効果
フェイスリフトによるたるみ取りだけでなく、脂肪吸引などを併用した小顔形成も得意としています。
顔全体のバランスを整えながら若返りを図るトータルコーディネート力が高く、自然でありながらもしっかりとした変化を感じられる結果を提供しています。
クリニック宇津木流(宇津木龍一医師)
クリニック宇津木流の宇津木龍一医師は、アンチエイジング医療の先駆者として知られる著名な医師です。長年にわたり北里研究所病院美容医学センター長を務め、多くの臨床経験を持っています。
時間をかけた丁寧な手術
宇津木医師の手術の特徴は、時間を惜しまず、組織の一つ一つを丁寧に扱う点にあります。拡大鏡を使用し、微細な血管や神経を確認しながら手術を進めるため、出血や術後の腫れを最小限に抑えることができます。
この「マイクロサージェリー」の技術こそが、宇津木流の真骨頂です。組織へのダメージを極限まで減らすことで、術後の回復が早まり、仕上がりの美しさにも磨きがかかります。
自然な若返りの哲学
「いかにも整形しました」という顔ではなく、その人が本来持っていた若々しさを取り戻すことを目的としています。
宇津木医師の哲学に基づいた手術は、周囲に気づかれずに「なんか若くなった?」と言われるような、上品で自然な仕上がりを実現しています。
SBC湘南美容クリニック(片岡二郎医師)
業界最大手のSBC湘南美容クリニックにおいて、特にフェイスリフトの名手として知られるのが片岡二郎医師です。脳神経外科医としてのキャリアを経て美容外科に転身した異色の経歴を持ち、現在は新宿本院などで技術指導も行っています。
脳外科出身ならではの緻密さ
脳神経外科で培ったマイクロサージェリーの技術は、フェイスリフト手術において大きな武器となります。血管や神経の操作において極めて繊細な手技を発揮し、SBCグループ内でもトップクラスの指名数を誇ります。
特に「MD式」と呼ばれるダウンタイムを軽減する工夫を取り入れた手術を得意としています。電気メスの使い方や止血のタイミングなど、細部にわたるこだわりが術後の経過を大きく左右します。
執刀医指名の価値
SBCは多くの医師が在籍していますが、フェイスリフトのような難易度の高い手術においては、片岡医師のような「エキスパートドクター」を指名する価値があります。
豊富な症例数に基づいた確かな判断力と技術力で、難易度の高いたるみ治療にも対応しています。
BIANCAクリニック(中尾崇医師)
洗練された空間と先進的な美容医療を提供するBIANCAクリニック。銀座院の中尾崇医師は、形成外科専門医としてのバックグラウンドを持ちながら、美容外科特有のデザイン性を追求する医師です。
ディーププレーンフェイスリフトへの挑戦
中尾医師は、従来のSMAS法よりもさらに深い層で剥離を行う「ディーププレーンフェイスリフト」などの難易度の高い術式にも精通しています。その結果、より強力なリフトアップ効果と、中顔面(目の下から口元にかけて)の改善が可能となります。
深い層での操作はリスクも伴いますが、解剖学を熟知した中尾医師だからこそ可能なアプローチです。ほうれい線やマリオネットラインへの効果を重視する方にとって、非常に魅力的な選択肢となります。
美意識の高い患者への対応
クリニックには美意識の高い患者が多く訪れますが、中尾医師はその高い要求に応えるだけの技術とセンスを持ち合わせています。術後の傷跡の美しさや、ダウンタイム中のケアについても細やかな配慮がなされており、満足度の高い結果を提供しています。
TCB東京中央美容外科(寺西宏王医師)
TCB東京中央美容外科は、リーズナブルな価格設定と全国展開で身近な美容医療を提供していますが、技術指導医などの実力派医師も在籍しています。特に梅田大阪駅前院の寺西宏王医師は、心臓血管外科出身という経歴を持ち、血管処理のスペシャリストです。
血管外科の手技を応用した止血技術
フェイスリフト手術において、術後の腫れや内出血の原因となるのが出血です。心臓血管外科で培った寺西医師の止血技術と血管操作は、手術中の出血量を抑え、術後のダウンタイム軽減に大きく寄与します。
繊細な手技が求められるフェイスリフトにおいて、そのバックグラウンドは大きな強みとなります。出血を最小限に抑えることは、術野をクリアに保ち、より正確な手術を行うためにも重要な要素です。
コストパフォーマンスと技術のバランス
TCBは比較的手頃な価格でフェイスリフトを提供していますが、寺西医師のような確かな技術を持つ医師を選ぶことで、費用対効果の高い治療を受けることができます。予算を抑えつつも、しっかりとしたリフトアップ効果を求める層にとって、有力な選択肢となります。
紹介した10院の特徴比較まとめ
| クリニック名 | 注目医師 | 主な特徴・強み |
|---|---|---|
| ヴェリテクリニック | 福田慶三医師 | 修正手術もこなす高度な技術力と解剖学的知識。 |
| サフォクリニック | 白壁征夫医師 | SMAS三角弁法の考案者。フェイスリフトの世界的権威。 |
| ドクタースパ・クリニック | 鈴木芳郎医師 | スレッドリフトと切開手術を融合させた独自メソッド。 |
| リッツ美容外科 | 永井宏治医師 | 骨格レベルからのアプローチで根本的な若返りを実現。 |
| 東京美容外科 | 木村幸志伊医師 | 安全性を重視した手術と充実のアフターケア体制。 |
| 牧野美容クリニック | 牧野太郎医師 | 日本人に適した術式の研究と繊細な傷跡処理。 |
| クリニック宇津木流 | 宇津木龍一医師 | マイクロサージェリーを用いた丁寧な手術で自然な美を追求。 |
| SBC湘南美容クリニック | 片岡二郎医師 | 脳外科出身の緻密な手技と豊富な症例実績。 |
| BIANCAクリニック | 中尾崇医師 | ディーププレーン法など先進的な術式への対応力。 |
| TCB東京中央美容外科 | 寺西宏王医師 | 心臓血管外科出身の止血技術によるダウンタイム軽減。 |
切るフェイスリフトと切らない施術の技術的な違いと適応
「フェイスリフト」という言葉は広義に使われますが、大きく分けて皮膚を切開する外科的手術と、糸や機器を使用する非外科的施術があります。
それぞれの技術的な到達点と、どのような状態の人に適しているのかを正しく理解することが、満足のいく結果への第一歩です。
切開リフト(SMAS法)がもたらす根本的な変化
切開リフト、特にSMAS法は、たるみの原因となっている余分な皮膚を切除するだけでなく、加齢によって緩んだ筋膜(SMAS)を引き上げて固定する手術です。そのため、顔の輪郭が物理的に引き上がり、長期的なリフトアップ効果が得られます。
適応となるのは、皮膚のたるみが顕著な40代以降の方や、ほうれい線、マリオネットラインが深く刻まれている方です。一度の手術で5年から10年程度の若返り効果が期待でき、その効果は半永久的とも言われます。
ただし、これは老化が止まるという意味ではなく、手術時点の状態から再びゆっくりと老化が始まるため、手術を受けなかった場合と比べて10年後も若々しい状態を保てるという意味です。
根本的な改善を望むなら、切開リフトが最も確実な選択肢となります。
糸リフト(スレッドリフト)の役割と限界
糸リフトは、トゲのついた医療用の糸を皮下に挿入し、組織を引っ掛けて引き上げる施術です。切開リフトに比べてダウンタイムが短く、手軽に受けられる点が魅力です。しかし、余分な皮膚を切除するわけではないため、重度のたるみに対しては効果が限定的です。
適応となるのは、たるみが軽度な30代から40代前半の方や、将来のたるみを予防したい方です。また、切開リフト後のメンテナンスとして糸リフトを行うことも有効です。切開リフトほどの劇的な変化や持続性はありません。
その一方で、肌のハリ感アップなどの副次的な効果も期待できます。コラーゲン生成を促すタイプの糸を使用することで、リフトアップだけでなく美肌効果も同時に得られるのが糸リフトの大きな利点です。
HIFU(ハイフ)などの機器治療の位置づけ
HIFUなどの照射系治療は、熱エネルギーによって筋膜を引き締める施術です。これは「引き上げる」というよりは「引き締める(タイトニング)」効果が主となります。
切開や糸の挿入に抵抗がある方や、定期的なメンテナンスとして取り入れたい方に適しています。
手術における麻酔の種類と痛みを最小限に抑える工夫
フェイスリフト手術は侵襲(体への負担)を伴うため、麻酔管理と疼痛コントロールが非常に重要です。名医がいるクリニックでは、手術中の痛みだけでなく、術後の痛みや不安感に対しても万全の対策を講じています。
静脈麻酔と全身麻酔の使い分け
フェイスリフト手術では、主に静脈麻酔または全身麻酔が使用されます。静脈麻酔は点滴から鎮静剤を投与し、眠っているような状態で手術を受ける方法です。自発呼吸が保たれ、体への負担が比較的少ないのが特徴です。
一方、全身麻酔は完全に意識を消失させ、呼吸管理も機械で行います。広範囲の剥離を行う場合や、骨切りを併用する場合、または患者様の恐怖心が強い場合は全身麻酔が選択されることが多くなります。
どちらの麻酔を選択するかは、手術の規模や患者様の体質、クリニックの設備によって決定されます。麻酔専門医が在籍しているかどうかも、クリニック選びの安心材料となります。安全な麻酔管理は、スムーズな手術進行と術後の早期回復に不可欠です。
エクスパレル麻酔などの新しい疼痛管理
近年では、術後の痛みを長時間抑えることができる「エクスパレル麻酔(徐放性局所麻酔薬)」などを導入するクリニックも増えています。これは、局所麻酔の効果が72時間程度持続するため、術後の最も痛みが強い時期を快適に過ごすことができます。
痛みのピークである術後数日間を穏やかに過ごせることは、患者様にとって大きなメリットです。痛みによるストレスが減ることで、血圧の上昇を防ぎ、腫れや内出血の悪化を抑える効果も期待できます。
- 手術中は麻酔により痛みを感じることはありませんが、意識があることへの恐怖心がある場合は、静脈麻酔や全身麻酔を選択することで精神的な負担を取り除くことができます。
- 術後の痛みは処方される鎮痛剤でコントロール可能な範囲であることがほとんどですが、痛みに敏感な方は事前のカウンセリングで相談し、強めの鎮痛剤や座薬などを処方してもらうことも可能です。
- 腫れによる圧迫感が痛みを増強させることがあるため、術後のクーリング(冷却)やフェイスバンドによる適度な圧迫が痛みの緩和に役立ちます。
術後のダウンタイムを短くするための過ごし方と注意点
フェイスリフト手術には必ずダウンタイム(回復期間)が伴います。この期間をいかに安静に過ごし、適切なケアを行うかが、仕上がりの美しさと回復の早さを左右します。
名医は手術だけでなく、術後の生活指導についても的確なアドバイスを行います。
腫れと内出血のピークと経過
一般的に、術後の腫れは手術翌日から3日目くらいにピークを迎えます。その後、1週間から2週間かけて徐々に引いていきます。内出血が出た場合も、最初は紫色ですが、次第に黄色くなり2週間程度で消失します。
完全に馴染んで自然な状態になるまでには、1ヶ月から3ヶ月程度を見込む必要があります。この期間は個人差が大きいため、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。焦らず回復を待つ心の余裕も、ダウンタイムを乗り切るコツの一つです。
早期回復のために大切なホームケア
術後数日間は、頭を高くして寝ることで顔への血流を抑制し、腫れを軽減させることができます。枕を高くしたり、リクライニングチェアを活用したりするのがおすすめです。また、激しい運動や飲酒は避けてください。
長時間の入浴など、血行を良くする行為も出血や腫れを悪化させる原因となるため、抜糸が完了するまでは控える必要があります。食事に関しても、硬いものを噛むと傷口に負担がかかるため、消化の良い柔らかい食事を心がけると良いでしょう。
ダウンタイム中の症状と推奨される過ごし方
| 時期 | 主な症状 | 推奨される過ごし方とケア |
|---|---|---|
| 手術当日〜3日目 | 強い腫れ、痛み、熱感、包帯圧迫 | 枕を高くして安静にする。患部を適度に冷やす。処方薬を確実に服用する。 |
| 4日目〜1週間(抜糸まで) | 腫れは徐々に引く、内出血(黄色) | 軽いシャワーは可能だが、患部は濡らさないよう注意。長時間のスマホやPC作業は避ける。 |
| 1週間〜1ヶ月 | むくみ、傷跡の赤み、硬さ | 抜糸後は優しく洗顔可能。保湿と紫外線対策を徹底する。傷跡クリーム等の使用を開始。 |
フェイスリフト手術にかかる費用の相場と内訳
フェイスリフトは自由診療であり、クリニックによって費用設定に大きな幅があります。安さだけで選ぶことは推奨されませんが、適正価格を知っておくことは重要です。
費用には手術代だけでなく、麻酔代や検査代などが含まれる場合とそうでない場合があります。
部分リフトと全顔リフトの価格差
こめかみリフトやミニリフトといった部分的な手術の場合、相場は50万円から80万円程度です。
一方、頬から首にかけて広範囲を引き上げるフルフェイスリフトや、SMAS法を用いた本格的な手術の場合、100万円から200万円程度が一般的な相場となります。
さらに、著名な名医を指名する場合、指名料や特別技術料が加算されることもあります。高額な手術になりますが、その分得られる効果や持続期間も長いため、長期的な視点で費用対効果を考える必要があります。
安すぎる価格設定の裏側にあるリスク
相場よりも極端に安いクリニックには注意が必要です。皮膚のみを切除する簡易的な手術であったり、経験の浅い医師の練習台となっていたりする可能性があります。また、基本料金は安く見えても、オプション料金や麻酔代が後から加算されることもあります。
その結果、最終的に高額になるケースも少なくありません。見積もりの内訳をしっかりと確認し、トータルの費用で比較検討することが大切です。
安易な価格競争に惑わされず、技術と信頼にお金を払うという意識を持つことが失敗を防ぐポイントです。
失敗しないためにカウンセリングで確認すべき必須事項
名医による手術であっても、医師と患者様のイメージ共有ができていなければ、満足のいく結果は得られません。カウンセリングは単なる説明の場ではなく、信頼関係を築き、手術のゴールを決定する重要な場です。
リスクと合併症についての説明義務
誠実な医師は、手術のメリットだけでなく、リスクや合併症についても包み隠さず説明します。例えば、血腫、感染、一時的な神経麻痺、傷跡、耳の変形などです。
都合の良いことばかりを話す医師や、質問に対して曖昧な回答しかしない医師は避けるべきです。
同意書にサインをする前に、少しでも不安な点があれば納得いくまで質問してください。リスクを知った上で手術を受けることは、術後のトラブル発生時の冷静な対応にもつながります。また、万が一の際の修正対応についても確認しておくと安心です。
- 執刀医はカウンセリングを行った医師本人か、別の医師かを確認する。
- 傷跡の位置や長さ、髪の毛で隠れるかどうかを具体的にシミュレーションしてもらう。
- 万が一、効果に満足できなかった場合や合併症が起きた場合の保証制度について確認する。
- 自身の顔の左右差や骨格の特徴について指摘し、それを踏まえたデザインを提案してくれるかを見る。
よくある質問
- 手術後の傷跡はどの程度目立ちますか?
-
フェイスリフトの傷跡は、耳の前の軟骨のラインや耳の後ろの溝、髪の生え際などに沿って切開するため、時間の経過とともに非常に目立ちにくくなります。術後1ヶ月から3ヶ月程度は赤みがありますが、メイクや髪型で隠せる範囲です。
半年から1年経過すると、白い線状になり、至近距離で見てもわからない程度まで回復することがほとんどです。名医は傷跡を隠す縫合技術にも長けているため、過度な心配は不要ですが、体質によってはケロイド化するリスクもあるため事前に相談しましょう。
- 効果はどれくらいの期間持続しますか?
-
SMAS法などの適切な手術が行われた場合、効果は5年から10年程度持続すると言われています。手術によって時計の針を巻き戻すようなイメージであり、そこから再び自然な老化が始まります。そのため、手術を受けなかった場合と比較して、10年後も若々しい状態を保てます。
糸リフトなどのメンテナンスを併用することで、さらに効果を長持ちさせることも可能です。日々のスキンケアや紫外線対策を継続することも、効果の持続には欠かせません。
- フェイスリフトは何歳まで受けられますか?
-
年齢制限は特にありませんが、皮膚の伸縮性や体力的な面を考慮すると、40代から60代で受ける方が最も多いです。70代以上の方でも、健康状態に問題がなければ手術を受けることは可能です。ただし、高齢になるほど皮膚が薄くなる傾向があります。
回復に時間がかかる場合もあるため、医師と相談の上で慎重に判断する必要があります。年齢よりも、その人の健康状態や皮膚の状態が手術の適否を決定する重要な要素となります。
- 修正手術を受けることはできますか?
-
過去に受けたフェイスリフトの結果に満足できない場合や、年数が経過して再びたるみが気になってきた場合、修正手術を受けることは可能です。ただし、前回の手術による癒着や瘢痕組織の影響があるため、初回の手術よりも難易度が高くなります。
修正手術を希望する場合は、修正経験が豊富で高度な技術を持つ名医に相談することが強く推奨されます。初回の手術内容を詳しく伝えるため、紹介状や診療情報提供書があるとスムーズです。
- 男性でもフェイスリフトを受ける人はいますか?
-
近年、男性のフェイスリフト希望者は増加傾向にあります。ビジネスシーンでの印象アップや、若々しさを保ちたいというニーズが高まっているためです。男性の場合、女性とは異なり短髪であることが多く傷跡を隠しにくいという特徴があります。
また、ヒゲの位置が変わるといった特有の考慮事項があるため、男性の症例経験が豊富な医師を選ぶことが大切です。男性特有の骨格や皮膚の厚みに合わせたアプローチが必要となるため、専門的な知識を持った医師への相談をおすすめします。
参考文献
LUU, Neil N.; FRIEDMAN, Oren. Facelift surgery: history, anatomy, and recent innovations. Facial Plastic Surgery, 2021, 37.05: 556-563.
FANG, Amanda Hua; DE LA TORRE, Jorge. A Systematic Review of Rhytidectomy Complications and Prevention Methods: Evaluating the Trends. Annals of Plastic Surgery, 2025, 94.6S: S502-S516.
AWAD, Yehia Zakaria; NASR, Mohamed Ali; AHMED EL-SAYED, Mohamed Nayer. Comparison between Superficial and Deep Plane Facelift: Meta-Analysis Study. Zagazig University Medical Journal, 2025, 31.3: 1257-1271.
MARIANI, Marta, et al. A Long-term Evaluation: Deep Plane versus High SMAS Face Lift. Facial Plastic Surgery, 2025.
AVASHIA, Yash J., et al. An evidence-based and case-based comparison of modern face lift techniques. Plastic and Reconstructive Surgery, 2023, 152.1: 51e-65e.
LA PADULA, Simone, et al. The face-and neck-lift objective photo-numerical assessment scale: a complete scale for face-lift evaluation. Plastic and Reconstructive Surgery, 2023, 151.1: 64-71.
ELKOBI, Tal. Surgical procedures in face and neck rejuvenation. 2023. PhD Thesis. University of Zagreb. School of Medicine.


