糸リフトの内出血・アザはいつ消える?馴染むまでの経過とダウンタイム中の隠し方

糸リフト施術後に生じる内出血やアザは、多くのケースで術後2週間以内に自然に消失します。また、組織が馴染んで完成形に近づくのは1ヶ月程度が目安です。

本記事では、不安を感じやすいダウンタイム中の経過を日ごとに詳細に解説しています。さらに、翌日から仕事や外出が可能になるメイクでの隠し方も紹介します。

鏡を見るたびに不安になる期間を、正しい知識と対処法で安心して乗り越えるための手引きとしてご活用ください。

この記事を書いた人

百人町アルファクリニック 院長 荻野 和仁

荻野 和仁
百人町アルファクリニック 院長
Instagram

医学博士
2014年 日本形成外科学会 専門医取得
日本美容外科学会 会員

【略歴】
獨協医科大学医学部卒業後、岩手医科大学形成外科学講座入局。岩手医科大学大学院卒業博士号取得、2014年に日本形成外科学会専門医取得。大手美容クリニックの院長を経て2017年より百人町アルファクリニックの院長を務める。

百人町アルファクリニックでは、糸を使った切らないリフトアップから、切開部分が目立たないフェイスリフトまで患者様に適した方法をご提案していますが、若返り手術は決して急ぐ必要はありません。

一人ひとりの皮下組織や表情筋の状態に合わせた方法を探し「安全性」と「自然な仕上がり」を第一に心がけているため、画一的な手術をすぐにはいどうぞ、と勧めることはしていません。

毎回手術前の診断と計画立案に時間をかけすぎるため、とにかく安く、早くこの施術をして欲しいという方には適したクリニックではありません。それでも、リフトアップの施術を年間300件行っている実績から、患者様同士の口コミや他のドクターからのご紹介を通じ、全国から多くの患者様に当院を選んでいただいています。

このサイトでは、フェイスリフトやたるみに関する情報を詳しく掲載しています。どうか焦らず、十分に勉強した上で、ご自身に合ったクリニックをお選びください。もちろん、ご質問やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

目次

糸リフトで内出血やアザができる原因と皮膚の下で起きていること

内出血は施術の失敗ではなく、針が毛細血管に触れることで起こる生理的な現象であり、時間の経過とともに必ず治癒します。血管を完全に避けることは難しいため、ある程度は起こり得ると理解しておくことが大切です。

皮下組織における毛細血管の損傷と血液の漏出

顔面には無数の細かい毛細血管が網の目のように張り巡らされています。糸リフトの施術では、こめかみや髪の生え際などから「カニューレ」と呼ばれる細い管や針を挿入し、皮膚の深い層へアプローチします。

医師は解剖学的な知識に基づき、太い血管や神経を避けて慎重に針を進めます。ですが、目に見えないレベルの微細な毛細血管をすべて回避することは、物理的に非常に困難であると言わざるを得ません。

針が進行する過程で毛細血管の壁がわずかに傷つくと、そこから血液が皮下組織へと漏れ出します。この漏れ出した血液が皮膚を通して青や紫の色として透けて見えるのが「内出血」や「アザ」の正体です。

個人の体質や生活習慣による出血傾向の違い

同じ医師が同じ手技で施術を行っても、内出血がほとんど出ない方と、強く出てしまう方がいます。これには患者様ご自身の血管の強さや、血液の凝固能力が大きく関係しています。

普段から少しぶつけただけで青あざができやすい体質の方や、血流を良くするサプリメント(EPAやDHA、ビタミンEなど)を常用している方は注意が必要です。血が止まりにくく、内出血が広がりやすい傾向にあります。

また、高血圧の方や、施術中に緊張して血圧が上がってしまった場合も、血管内圧が高まることで出血しやすくなります。年齢とともに血管壁が脆弱になることも要因の一つであり、これらが複合的に重なり合って程度が決まります。

使用する針や糸の種類による物理的な影響

使用する糸の太さや形状、そしてそれを挿入するための針の形状も内出血のリスクに影響を与えます。リフトアップ力が強力な太い糸を使用する場合、それを導く針も太くなるため、組織への侵襲度は高まります。

一方で、先端が丸くなっている「鈍針(ドンシン)」を使用することでリスクを下げられます。血管を突き刺さずに押しのけるように進むことができるため、鋭利な針に比べて内出血の可能性を低減させることが可能です。

針の種類と内出血リスクの関係

針の形状・種類特徴と構造内出血のリスク
鋭針(鋭利な針)先端が尖っており、組織を切開しながら進む血管を傷つけやすく、リスクは比較的高い
鈍針(カニューレ)先端が丸く加工され、横に穴が開いている血管や神経を避けて進むため、リスクは低い
太い糸用の針強力なコグ付きの糸を通すため口径が大きい接触面積が広く、微細な出血が起こりやすい

内出血の色が変化して消えるまでの期間と経過シミュレーション

内出血は発生直後が最も目立ち、約2週間かけて徐々に薄くなり消失します。この治癒過程には明確な色の変化のパターンがあります。今どの段階にいるかを知ることで、回復の目安をつけることができます。

【直後から3日目】赤紫色・青紫色のピーク期

施術直後から翌日、そして3日目あたりまでが、内出血の色味が最も濃く出る時期です。血液中のヘモグロビンが酸素を失い、鮮やかな赤色から濃い紫色や青黒い色へと変化します。

この時期は患部に熱感を持ったり、腫れを伴ったりすることも多く、鏡を見て不安になりやすい時期です。ですが、これは身体が傷を治そうとする正常な生体反応ですので、過度に心配する必要はありません。

この段階では、無理に触ったりマッサージをしたりすることは厳禁です。組織が修復を始めようとしている段階で刺激を与えると、再び出血が起こり、ダウンタイムが長引く原因となってしまいます。

【4日目から1週間】緑色・茶色への変化期

4日目を過ぎる頃から、青黒かったアザの縁の方から色が変化し始めます。ヘモグロビンが分解され、「ビリベルジン」という緑色の色素や、「ビリルビン」という黄色い色素へと代謝されていくためです。

アザの色が紫から緑っぽく、あるいは茶色っぽく変化してくれば、それは治癒が順調に進んでいる証拠です。この時期になると腫れも引き始め、メイクでのカバーも容易になってきます。

内出血の色の変化と経過日数

経過期間色の特徴肌の下の状態
1日目〜3日目濃い紫、青黒色血液が皮下に溜まり、酸素を失っている状態。炎症のピーク。
4日目〜7日目緑色、茶褐色血液成分の分解が始まり、吸収のプロセスが進行中。
8日目〜14日目薄い黄色、クリーム色分解された色素がほぼ吸収され、組織の修復が完了に近い。

【2週間以降】黄色く薄まり消失する仕上げ期

2週間が経過する頃には、アザは薄い黄色へと変化し、肌の色とほとんど同化してきます。最終的にこの黄色い色素も吸収され、元の肌の色へと戻ります。

ただし、首筋などの皮膚が薄い部分や、下まぶた周辺に内出血が下りてきた場合は、完全に消えるまで少し時間がかかることがあります。重力によって血液成分が下に移動するためです。

範囲が広かった場合や、体質によっては完全に消えるまで3週間近くかかることも稀にあります。色が薄くなっていれば徐々に消えていきますので、焦らずに代謝を促すケアを続けましょう。

「馴染む」とはどういう感覚か?引きつれや凹凸が治まるまでの道のり

「馴染む」とは、表情を作っても違和感がなく、肌触りが滑らかになる状態を指します。糸が組織に定着し、引きつれ感や凹凸が自然に解消されるまでは、概ね1ヶ月程度が目安となります。

施術直後の凹み(ディンプル)とひきつれ感の正体

糸には「コグ」と呼ばれるトゲがついており、これが皮下組織に引っかかることでたるみを引き上げます。施術直後は、この引っかかりが強力であるため、皮膚の一部がえくぼのように凹むことがあります。

また、口を大きく開けようとすると突っ張るような感覚(引きつれ)を覚えることがあります。これは失敗ではなく、糸がしっかりと組織を掴んでリフトアップ効果を発揮している証拠でもあります。

特に食事の際、大きな口を開けてハンバーガーなどを食べるのは数日間難しくなるかもしれません。無理に開けると痛みが走ることがあるため、小さく切って食べるなどの工夫が必要です。

表情の違和感が消えるまでの具体的期間

糸自体は伸縮性がありませんが、人間の顔の組織は柔軟です。時間の経過とともに、糸の周りにコラーゲンの繊維が生成され、組織が糸の形状に合わせて再構築されます。

また、糸のコグが組織に深く食い込み適度に遊びができることで、過度なテンションが緩和されていきます。通常、強い引きつれ感は1週間から2週間で気にならなくなります。

洗顔時などに触れた時のチクチクした痛みや違和感も、同期間で消失していくのが一般的です。あくびをする時の突っ張り感も、徐々に和らいでいきますのでご安心ください。

完全に馴染んで完成形となるのは1ヶ月後

見た目の不自然さや触れた時の違和感が完全になくなり、「自分の顔」として完全に馴染むのは術後1ヶ月程度が目安です。この頃には内出血も完全に消え、腫れも引いています。

糸のリフトアップ効果と、コラーゲン生成による肌のハリ感の両方を実感できる「完成形」の状態となります。友人との久しぶりの再会など、大切な予定はこの時期以降に入れるのがベストです。

翌日から出勤可能!ダウンタイム中の内出血を隠すメイクと工夫

糸リフトは翌日からメイクが可能なため、適切なカラーコントロールを行えば、内出血が出てしまっても他人に気づかれることなく日常生活を送ることができます。補色を利用したカバー術が鍵となります。

補色(反対色)の理論を使ったコンシーラー選び

内出血を隠す際、単に厚塗りをするだけでは逆に不自然に見えてしまいます。重要なのは「色の打ち消し合い」を利用することです。アザの色に対して補色(反対側の色)を乗せて中和させます。

紫・青黒いアザには「オレンジ・濃いベージュ」

発生直後の濃いアザには、黄色やオレンジ系のコンシーラーが有効です。明るすぎるベージュは青みが透けてグレーに見えてしまうため、少し暗めのオレンジを選んで叩き込むように馴染ませます。

赤みのあるアザには「グリーン・イエロー」

赤みが強い場合は、グリーンのコントロールカラーをベースに仕込むことで赤みを打ち消すことができます。その上から肌色のコンシーラーを重ねることで自然な仕上がりになります。

治りかけの黄色いアザには「ラベンダー・ピンク」

黄色っぽくなってきたアザには、紫系(ラベンダー)やピンク系のパウダーや下地を使います。黄ぐすみを飛ばし、透明感を出しつつ肌色を補正することができます。

マスクや髪型、小物を使った物理的なカバー術

メイクだけでなく、物理的に患部を隠すことも非常に有効です。糸リフトの挿入口はこめかみやもみあげ付近にあることが多いため、髪型でカバーしやすい場所と言えます。

「後れ毛」を作ってフェイスラインを隠すスタイルや、ダウンスタイルにすることで、万が一の腫れや凹みも目立ちにくくなります。顔周りに髪を残すボブスタイルなどもおすすめです。

また、最近ではマスクの着用が日常的であるため、フェイスラインの大部分はマスクで隠すことが可能です。大きめのマスクを着用すれば、アザの範囲が広くても周囲に気づかれる心配はほとんどありません。

状況に応じた隠し方のアイディア

アイテム活用方法おすすめのシーン
伊達メガネ太めのフレームで視線を逸らすこめかみ付近の腫れを隠したい時
スカーフ首元に巻いて華やかに見せる内出血が首まで下りてきた時
ハイネック首やフェイスライン下部を覆う冬場の外出やオフィスワーク

男性やメイクができない場合の対策

男性の場合、ファンデーションを塗ることに抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。その場合は、色のつかない日焼け止めや、トーンアップクリームを活用するのが自然です。

また、髭を伸ばすことでフェイスラインの内出血をカモフラージュすることも可能です。基本的にはマスクとメガネの併用が最強の隠し技となりますので、これらを駆使して乗り切りましょう。

ダウンタイムを長引かせてしまうNG行動と生活習慣

術後のデリケートな時期に血流を過度に促進したり、患部に物理的な刺激を与えたりすることは、内出血の悪化や糸のズレに繋がります。回復を早めるためには「何もしないこと」も重要なケアの一つです。

血流を良くしすぎる行動(入浴・アルコール・激しい運動)

術後数日間は、血管が修復途中であり、非常に脆い状態です。この時期に体温を上げて血行を良くしすぎると、拡張した血管から再び出血が起こる「再出血」のリスクがあります。

入浴はシャワー程度に留め、長湯やサウナ、岩盤浴は控える必要があります。バスタブに浸かるのは、腫れが引いてくる1週間後くらいから徐々に再開するのが無難です。

また、アルコールは血管を拡張させる作用が強いため、少なくとも腫れや内出血が落ち着くまでは禁酒が望ましいです。むくみの原因にもなるため、完成形を早く見るためにも少し我慢しましょう。

ダウンタイム中の禁止・制限事項

行動制限期間の目安避けるべき理由
飲酒3日〜1週間血管拡張による内出血の拡大を防ぐため
長時間の入浴1週間程度血行促進により炎症を増長させるため
激しい運動1週間〜2週間血圧上昇による再出血を避けるため
歯科治療2週間〜1ヶ月大きく口を開けると糸が外れる可能性があるため

顔への強い刺激やマッサージ

「早く馴染ませたい」という思いから、患部を揉んだりマッサージしたりすることは逆効果です。定着していない糸を動かしてしまうだけでなく、組織に摩擦を加えることで炎症が悪化します。

特にエステでのフェイシャルマッサージや、美顔器の使用は、術後1ヶ月程度は避けるべきです。洗顔やスキンケアの際も、肌を擦らず、泡で優しく包み込むように洗うことを意識してください。

日常生活での意外な落とし穴

スマホを見るために長時間下を向く姿勢も、顔への血流を滞らせ、むくみを悪化させる原因となります。なるべく目線の高さでスマホを持つよう意識しましょう。

また、ストローで飲み物を強く吸い込む動作や、硬いものを噛む動作も表情筋に負担をかけます。術後数日間は、うどんやおかゆなど、あまり噛まなくても良い柔らかい食事を選ぶと安心です。

回復を早めるために自宅でできるセルフケアと栄養摂取

禁止事項を守るだけでなく、積極的に回復を促すケアを取り入れることで、内出血やアザの消失を早めることができます。日常のちょっとした工夫でダウンタイムの質は大きく変わります。

「冷やす」と「温める」の正しい使い分け

術後のケアにおいて温度管理は非常に重要ですが、時期によって「冷やす」べきか「温める」べきかが異なります。これを間違えると逆効果になるため注意が必要です。

術後3日間は「冷却(クーリング)」

炎症が強く、内出血が広がる可能性がある初期段階では、冷やすことで血管を収縮させます。保冷剤をタオルで巻き、患部に優しく当てます。冷やしすぎは血行障害を招くため、1回10分程度に留めましょう。

4日目以降は「温める(ホットパック)」

急性期の炎症が治まり、内出血の色が変化し始めたら、今度は温めて血流を促します。滞っている古い血液や老廃物の吸収を促進するためです。蒸しタオルなどで優しく温めると効果的です。

内出血の吸収を助ける栄養素の摂取

身体の修復には栄養が必要です。特に血管壁を強化したり、血液の生成や吸収に関わる栄養素を意識的に摂取することが推奨されます。サプリメントを活用するのも良い手段です。

ビタミンC(果物、野菜)

血管壁を丈夫にし、コラーゲンの生成を助けます。内出血の予防と回復の両方に役立ちます。キウイやイチゴ、ブロッコリーなどに多く含まれています。

鉄分(レバー、赤身肉、ほうれん草)

血液の材料となります。貧血気味の方は内出血の回復が遅れる傾向があるため、補給が大切です。吸収率の良いヘム鉄(動物性食品)がおすすめです。

亜鉛(牡蠣、ナッツ類)

皮膚や粘膜の再生を促進する働きがあり、傷口の治癒を早めます。新しい細胞を作るために必須のミネラルです。

就寝時の姿勢と枕の高さ

寝ている間は心臓と顔の高さが同じになるため、顔に水分や血液が溜まりやすくなります。ダウンタイム中は、普段よりも少し枕を高くして寝ることをお勧めします。

頭を心臓より高い位置に保つことで、静脈血やリンパ液の流れがスムーズになり、翌朝のむくみや内出血の滞留を軽減することができます。クッションやバスタオルを重ねて調整してみてください。

また、横向きで寝ると片側の頬に圧力がかかり、糸がズレたり痛みの原因になったりします。慣れるまでは大変かもしれませんが、なるべく仰向けで寝るように心がけましょう。

糸の種類や挿入方法によるダウンタイムの違い

リフトアップ効果が高い糸ほど、一時的なダウンタイムも強くなる傾向にあります。ご自身が受けた糸の種類を知ることで、ある程度の経過予測を立てることが可能です。

溶ける糸(PDO・PCL)の素材による違い

現在主流となっているのは体内で分解吸収される「溶ける糸」です。代表的な素材にPDO(ポリジオキサノン)とPCL(ポリカプロラクトン)があります。

PDOは比較的硬さがあり、摩擦力が強いため引き上げ効果が高い反面、術後の痛みが数日続くことがあります。硬い素材のため、表情を動かした時にチクッとする感覚が出やすいのも特徴です。

一方、PCLはしなやかで柔軟性があるため、挿入後の違和感や痛みはPDOに比べて少ない傾向にあります。持続期間もPCLの方が長い傾向にあり、じっくりと肌質改善を図りたい方に向いています。

糸のタイプ別ダウンタイムの傾向

糸のタイプ特徴ダウンタイムの傾向
PDO硬く摩擦力が強い内出血しやすいが、引きつれは比較的少ない
PCL柔軟で持続性が高い痛みや違和感が少なく、馴染むのが早い
テスリフト網目状メッシュ一体型組織との癒着が強く、初期の腫れが出やすい
ミントリフト強力なトゲ付きリフト力が強く、数日間は引きつれが出やすい

コグ(トゲ)の形状と組織へのダメージ

糸についているコグの形状も影響します。カッティングコグ(糸に切り込みを入れたもの)は鋭利で組織への食い込みが良いですが、その分出血しやすくなる可能性があります。

対して、モルディングコグ(型に入れて成形したトゲ)は先端が丸みを帯びており、組織への無駄なダメージを抑えつつ強力に引き上げることができます。そのため、比較的内出血や痛みが少ないとされています。

よくある質問

内出血と腫れの違いはどう見分ければ良いですか?

内出血は皮膚の下で出血が広がり、青や紫などの「色」の変化が見られる状態を指します。一方、腫れは組織が炎症を起こして水分を含み、ぷっくりと「膨らんでいる」状態です。

多くの場合、これらは同時に発生しますが、腫れは3日から1週間程度で引くのに対し、内出血の色が完全に消えるまでには2週間程度かかるという時間差があります。色が変化していれば回復過程にあります。

施術翌日に大事な予定があるのですが大丈夫でしょうか?

基本的には翌日から仕事や外出が可能ですが、腫れや内出血の出方には個人差があるため、絶対に目立たないという保証はできません。

結婚式や同窓会など、写真撮影があるような重要なイベントの直前(1週間以内)に施術を受けることは避けるのが賢明です。万が一出てしまった場合は、コンシーラーや髪型でのカバーを入念に準備してください。

内出血が2週間経っても消えない場合は受診すべきですか?

通常は2週間で目立たなくなりますが、稀に黄色い色が長引くことがあります。色が濃くなっている、痛みが強くなっている、熱感が増しているといった症状がなければ、代謝の個人差の範囲内である可能性が高いです。

不安な場合は施術を受けたクリニックに写真を送るなどして相談することをお勧めします。特に痛みが増している場合は、感染などのトラブルの可能性も否定できないため早めの連絡が必要です。

ダウンタイム中に修正や糸の除去はできますか?

ダウンタイム中は組織が炎症を起こしており、正確な判断が難しい時期です。凹みや引きつれが気になっても、腫れが引くと同時に改善することがほとんどであるため、基本的には1ヶ月程度様子を見ることが重要です。

この時期に慌てて触ると余計に状況を悪化させる可能性があります。ただし、糸の先端が飛び出してきた、明らかな感染兆候(強い赤みと膿)がある場合は、直ちに医師の診察を受けてください。

針穴にテープを貼るのはいつまでですか?

針穴は非常に小さな傷ですので、通常は24時間から48時間程度で塞がります。クリニックから処方されたテープは、最低でも翌日の夜までは貼っておくことを推奨します。

剥がした後に浸出液が出ていなければ、その後は貼らなくても問題ありません。ニキビパッチのような目立たないテープを数日間貼っておくと、メイクの刺激から傷を守り、より綺麗に治すことができます。

参考文献

YI, Kyu‐Ho; PARK, Soo Yeon. Facial thread lifting complications. Journal of Cosmetic Dermatology, 2025, 24.1: e16745.

FLYNN, John. Suture suspension lifts: a review. Oral and Maxillofacial Surgery Clinics, 2005, 17.1: 65-76.

LEVY, Lauren L.; EMER, Jason J. Complications of minimally invasive cosmetic procedures: prevention and management. Journal of cutaneous and aesthetic surgery, 2012, 5.2: 121-132.

SUH, Dong Hye, et al. Outcomes of polydioxanone knotless thread lifting for facial rejuvenation. Dermatologic surgery, 2015, 41.6: 720-725.

MULHOLLAND, R. Stephen; PAUL, Malcolm D. Lifting and wound closure with barbed sutures. Clinics in plastic surgery, 2011, 38.3: 521-535.

SAVOIA, Antonella, et al. Outcomes in thread lift for facial rejuvenation: a study performed with happy lift™ revitalizing. Dermatology and therapy, 2014, 4.1: 103-114.

HSIEH, Chia-Hsien, et al. Thread Lifting: Complications and Management. In: Thread Lifting Techniques for Facial Rejuvenation and Recontouring. Cham: Springer International Publishing, 2024. p. 391-406.

ATIYEH, Bishara S., et al. Barbed sutures “lunch time” lifting: evidence‐based efficacy. Journal of cosmetic dermatology, 2010, 9.2: 132-141.

目次