糸リフト後の傷口テープは、感染を防ぐだけでなく、傷跡が盛り上がったり広がったりするのを予防する大切なアイテムです。貼り続ける期間の目安はクリニックによって異なりますが、一般的には術後7〜14日間を1つの基準として設定していることが多いでしょう。
ただし、使用した糸の素材・傷口の状態・個人の回復力によって変わるため、担当医の指示を最優先に従ってください。正しいテープの選び方や外した後のケアを知ることが、跡を残さないための鍵となります。
この記事では、テープを貼る目的・期間の目安・素材の選び方・日常のケアのコツ・受診すべきサインまで、医療的な観点からわかりやすくまとめています。「貼り替えタイミングが不安」「テープが濡れたらどうする?」といった疑問にも丁寧にお答えします。
医学博士
2014年 日本形成外科学会 専門医取得
日本美容外科学会 会員
【略歴】
獨協医科大学医学部卒業後、岩手医科大学形成外科学講座入局。岩手医科大学大学院卒業博士号取得、2014年に日本形成外科学会専門医取得。大手美容クリニックの院長を経て2017年より百人町アルファクリニックの院長を務める。
百人町アルファクリニックでは、糸を使った切らないリフトアップから、切開部分が目立たないフェイスリフトまで患者様に適した方法をご提案していますが、若返り手術は決して急ぐ必要はありません。
一人ひとりの皮下組織や表情筋の状態に合わせた方法を探し「安全性」と「自然な仕上がり」を第一に心がけているため、画一的な手術をすぐにはいどうぞ、と勧めることはしていません。
毎回手術前の診断と計画立案に時間をかけすぎるため、とにかく安く、早くこの施術をして欲しいという方には適したクリニックではありません。それでも、リフトアップの施術を年間300件行っている実績から、患者様同士の口コミや他のドクターからのご紹介を通じ、全国から多くの患者様に当院を選んでいただいています。
このサイトでは、フェイスリフトやたるみに関する情報を詳しく掲載しています。どうか焦らず、十分に勉強した上で、ご自身に合ったクリニックをお選びください。もちろん、ご質問やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
糸リフトの傷口テープを貼る本当の目的——ただの保護では終わらない理由
糸リフトの傷口テープは、外的な汚染から傷口を守るだけでなく、皮膚にかかる余計な張力を緩和して傷跡の形成を整える、2つの大切な働きを持っています。どちらが欠けても、仕上がりに影響が出る可能性があります。
テープが担う2つの仕事——傷口の保護と張力の緩和
糸リフトでは、髪の生え際や耳の後ろあたりの皮膚に細い針を刺して糸を通します。傷口はごく小さいものの、縫合を行わないケースがほとんどです。そのため、テープが外的な刺激から傷口を遮断しながら、日常の表情や動きで生じる皮膚の引っ張り力を分散させる役割を担います。
外科的な研究では、術後に適切なテープで皮膚の緊張を緩和すると、肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)と呼ばれる盛り上がった傷跡の発生率が大きく低下することが示されています。傷跡を目立たせないためには、テープの使用が欠かせない手順の一つといえます。
施術直後に液体がにじむのは自然な反応
術後当日〜翌日にかけて、傷口から透明〜薄いピンク色の液体がわずかにしみ出ることがあります。これは「組織液(そしきえき)」と呼ばれるもので、体が傷口を修復しようとするときに自然に分泌されます。量が少なければ心配する必要はありません。
一方で、鮮やかな赤色の血液が持続して出る場合や、黄緑色の膿(うみ)のような液体・強いにおいを伴う場合は正常な範囲を超えています。その場合は放置せず、施術を受けたクリニックへ早めに連絡してください。
テープが果たす主な役割まとめ
| 役割 | 具体的な働き | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 物理的な保護 | 外部の細菌・ほこりを遮断する | 感染リスクの低減 |
| 張力の緩和 | 傷口への引っ張り力を分散させる | 肥厚性瘢痕の予防 |
| 湿潤環境の維持 | 傷口の過度な乾燥を防ぐ | 表皮の回復をスムーズにする |
テープを貼らずに過ごすと傷跡に影響が出る
顔は、笑う・話す・食事をするなど、1日に何千回も動く部位です。テープなしでは、その動きのたびに傷口に細かな引っ張りが加わります。傷が形成される初期段階でこの刺激が続くと、コラーゲンが過剰に産生され、傷跡が太く赤くなりやすくなります。
また、テープがないと皮膚表面の乾燥が進みやすく、かさぶたが形成されて色素沈着(しきそちんちゃく)が起きる場合もあります。テープは面倒に感じるかもしれませんが、仕上がりを左右する大切なステップです。
糸リフトの傷口テープはいつまで貼ればよいのか
貼り続ける期間は、使用した糸の素材・傷口の状態・個人の回復力によって変わります。「術後7〜14日間」が一般的な目安として設けられていることが多いですが、あくまでも担当医の指示が最優先です。自己判断で早めに外してしまうと、傷口がまだ安定していない段階で皮膚に余計な負担がかかります。
クリニックの指示が最優先である理由
糸リフトに使用される糸には、吸収性のポリジオキサノン(PDO)や非吸収性の素材など複数の種類があります。素材が異なれば傷口への刺激度も変わるため、テープを貼る期間も自ずと変わります。施術後に渡されるアフターケアの説明書を必ず確認し、次回受診時に傷口の状態を直接見てもらうことが安全です。
「いつまで貼ればよいか」を一般的な情報だけで判断するのではなく、施術を担当した医師や看護師に電話・メールで確認することをお勧めします。答えが早いほど、ケアの精度も高まります。
テープを貼り続ける目安と交換のタイミング
一般的には、テープを1〜3日ごとに交換することが推奨されます。入浴や洗顔でテープが濡れた場合、そのまま放置するとかぶれや皮膚トラブルの原因になります。濡れたらガーゼで優しく押さえて水分を吸い取り、皮膚が乾いてから新しいテープを貼るのが基本です。
最初の3〜5日は傷口が特に敏感な時期です。テープを交換するときは、端からゆっくりと皮膚と平行に剥がしましょう。急いで剥がすと、テープの端が引っかかって皮膚を傷つける場合があります。
「そろそろ外してよいか」を判断する3つのポイント
テープを外してよいかどうかは、①傷口が完全に閉じているか、②赤みや腫れが引いているか、③担当医からGOサインが出ているか——の3つで判断します。たとえ2週間が過ぎていても、傷口が閉じきっていなければ継続が必要です。
傷口の状態は毎日鏡で確認する習慣をつけましょう。日々の変化に気づくことで、「何かおかしい」という早期のサインも見逃さずに済みます。
回復段階とテープのケアの目安
| 時期 | 傷口の目安状態 | テープの扱い |
|---|---|---|
| 術後1〜3日 | 腫れ・にじみがある | 毎日〜2日ごとに交換 |
| 術後4〜7日 | 腫れが落ち着き始める | 2〜3日ごとに交換 |
| 術後8〜14日 | 傷口が閉じてくる | クリニックの指示に従う |
| 術後14日以降 | 担当医が確認した後 | 段階的に外す |
傷跡を残さない糸リフト後のテープ選び——素材と種類を正しく知る
テープの素材は、仕上がりに大きく影響します。マイクロポアテープ(紙製)とシリコンテープが代表的で、それぞれ得意な場面が異なります。自分の肌質と使用タイミングに合わせて選ぶことが、ケアの効果を高めます。
マイクロポアテープが多くの人に選ばれる理由
マイクロポア(3M社の紙製医療テープ)は、低アレルギー性で通気性が高いのが特徴です。水分を完全に遮断するわけではないため、汗をかいても蒸れにくいという利点があります。海外の研究では、術後にこうした紙テープを12週間使用したグループでは肥厚性瘢痕の発生がほぼなかったことが報告されています。
価格が比較的手ごろで、薬局やドラッグストアでも購入できるため継続しやすい点も魅力です。ただし、貼り直しを繰り返すと粘着成分が肌に刺激を与えることがあるため、剥がすときは端からゆっくりと丁寧に行いましょう。
シリコンテープとの使い分け
シリコンテープは、傷跡の赤みや硬さを和らげることを目的とした製品です。肌に密着して水分蒸発を防ぎ、傷跡のコラーゲン産生を整える効果が期待できます。傷口が完全に閉じた後(術後2〜3週間以降)から導入するケースが多く、長期的なケアに向いています。
一方で、シリコンテープは価格が高く、初期の保護フェーズには不向きな場合があります。術直後はマイクロポアで保護し、傷口が閉じた後にシリコンテープへ切り替えるという流れが、多くのクリニックで推奨されています。
テープ素材の比較
| 素材 | 主な特徴 | 適した時期 |
|---|---|---|
| マイクロポア(紙製) | 通気性が高く低刺激。価格が手ごろ | 術後〜傷口が閉じるまで |
| シリコンテープ | 赤みや硬さを改善する。長期使用向け | 傷口閉鎖後のケア期 |
かぶれが起きたときの正しい対処法
テープかぶれは、粘着成分に皮膚が反応した状態です。赤み・かゆみ・小さな水ぶくれが出た場合は、テープを一時的に外して患部を清潔に保ちましょう。症状が強い場合や、テープを外しても改善しない場合は皮膚科やクリニックを受診してください。
かぶれが心配な人は、事前に腕の内側でパッチテスト(貼り試し)を行う方法が有効です。また、非ラテックス・低刺激性と表示されたテープを選ぶと、トラブルを回避しやすくなります。
テープをつけたまま清潔に保つ——洗顔と保湿の正しいやり方
テープを貼っているからといって洗顔や保湿を怠ると、皮脂や汗が肌の回復を妨げる場合があります。傷口を過度に刺激しない範囲で、毎日の清潔と保湿を続けることが、スムーズな回復を後押しします。
テープをつけたまま洗顔してよいのか
術後3〜5日が経過して傷口が落ち着いてきたら、テープをつけたまま洗顔することが一般的です。ただし、洗顔料を傷口部分に直接当てないよう心がけましょう。泡立てた洗顔フォームをやさしく顔全体になじませ、傷口周辺はできるだけ触れずに、ぬるめのお湯でそっと流すのが基本です。
洗顔後は清潔なタオルで水分をやさしく押さえてください。こすり洗いはテープが剥がれる原因になり、傷口への刺激にもなるため、絶対に避けましょう。テープが濡れてしまった場合は、乾燥させてから新しいものに交換してください。
保湿ケアと注意すべき成分
傷口の周辺(テープで覆われていない部分)には、適切な保湿が大切です。ヒアルロン酸やセラミドを配合したシンプルな保湿剤が適しています。香料・アルコール・レチノールなど刺激の強い成分が入った製品は、テープを外した後でも傷跡に使わないようにしましょう。
術後1週間は皮膚が特に敏感な時期です。新しいスキンケア製品を試すのは、クリニックからOKが出てからが安全です。「いつもと違うもの」を入れるのは、その確認が取れてから始めましょう。
夏場や汗をかきやすい状況での工夫
汗でテープが浮いてしまうと、接着力が落ちて保護効果も下がります。夏場や運動の後は、テープの端が浮いていないかこまめに確認しましょう。浮いてきたら清潔なガーゼで汗を拭き取り、乾いてから新しいテープに交換してください。
フェイスマスクや美顔器など、顔に熱や強い気流を当てる器具の使用は、術後しばらく控えましょう。粘着力が低下するだけでなく、傷口への熱刺激が回復を遅らせるおそれがあります。
洗顔・保湿で守りたいポイント
- 洗顔料が傷口に直接触れないようにする
- タオルで水分を吸い取るときは、こすらず押さえるだけにする
- 濡れたテープは乾燥後、必ず新しいものに交換する
- 保湿剤は香料・アルコール非含有のシンプルなものを選ぶ
- 美顔器・スチーマーは担当医のOKが出るまで控える
糸リフト後の傷口ケアでやってはいけないNG行動
良かれと思ってやってしまう行動が、かえって傷口の治癒を遅らせることがあります。特に「テープを無理に剥がす」「日焼けをする」「強い刺激を与える」の3つは、傷跡が残りやすくなる代表的なNG行動です。
無理にテープを剥がすと傷跡になりやすいのはなぜか
テープを急いで剥がすと、まだ薄くて弱い状態の表皮(ひょうひ)が一緒に剥がれたり、治癒中のコラーゲン組織に余計な力がかかったりします。傷跡の表面が平らに修復される前に刺激が加わると、凸凹した傷跡や色素沈着(しきそちんちゃく)が生じやすくなります。
テープは皮膚に平行にして、端からゆっくりと剥がすことが基本です。剥がしにくいと感じたときは、コットンにオイルをしみ込ませてテープの端を少し浮かせると、痛みを抑えながら外すことができます。
紫外線・摩擦・刺激から傷口を守る生活習慣
術後の新しい皮膚は、紫外線のダメージを特に受けやすい状態にあります。傷口に直接日光が当たると、メラニン色素が過剰に沈着して傷跡が茶色く残る場合があります。外出するときは帽子や日傘を活用しましょう。傷口が完全に閉じた後は、SPF30以上の日焼け止めを塗ることが推奨されます。
就寝中に枕に顔を押し当てる姿勢が傷口を圧迫することもあります。術後しばらくは仰向けで寝る習慣をつけると、傷口への不要な摩擦を防ぎやすくなります。
傷口ケア中に避けたいNG行動
- テープを引っ張るようにして力任せに剥がす
- 傷口をこすったり爪で引っかいたりする
- 洗顔後にタオルで傷口付近を強くこする
- 術後すぐに全てのスキンケアを通常通りに再開する
- 日焼けした状態で傷跡ケアをサボり続ける
- 施術部位にヘアスプレーや整髪料をかける
飲酒・喫煙・激しい運動が回復に与える影響
飲酒は血管を拡張させて浮腫(ふしゅ)を悪化させることがあります。顔に余分な水分がたまると傷口にも圧力がかかり、回復に時間がかかる場合があります。術後は少なくとも1週間、飲酒を控えることが一般的です。
喫煙は毛細血管を収縮させ、酸素と栄養が傷口に届きにくくなります。傷の治りが遅くなるだけでなく、感染リスクも高まります。激しい運動は血圧を上昇させるため、術後1〜2週間はウォーキング程度の軽い活動にとどめておきましょう。
テープを外した後が本番——糸リフトの傷跡ケアを続ける具体的なやり方
テープを外してからが、傷跡管理の本当の始まりとも言えます。皮膚が完全に成熟するまでには3〜6か月かかることもあり、その間の丁寧なケアが仕上がりを大きく左右します。テープを外したからといって安心しきらず、次のフェーズに移行しましょう。
テープを外した直後の肌はどんな状態か
テープを外した直後、傷跡は多少の赤みや硬さが残っていることが多いです。これは皮膚の深い層(真皮)がまだ修復中であるためで、数週間〜数か月かけて落ち着いていく場合がほとんどです。この段階で傷跡をこすったり、刺激の強いスキンケアを使ったりすると、回復が妨げられます。
傷跡がまだ「ぬめっとした感触」に感じられるうちは、修復がまだ進行中のサインです。見た目が気になっても、焦って強いケアを施すのは逆効果になる場合があります。
シリコンジェルや美容ケアを取り入れるタイミング
傷口が完全に閉じた後(多くの場合、術後2〜3週間以降)から、シリコンジェルの使用を検討できます。シリコンジェルは傷跡の赤みや硬さを和らげる効果があり、国内外の複数の研究でも有効性が認められています。1日2回、傷跡にやさしく塗り込むのが一般的な使い方です。
美白成分やビタミンC誘導体を含む製品は、色素沈着が気になる時期(術後1か月以降)から徐々に取り入れるとよいでしょう。ただし、傷跡に強い成分を使用する前に、担当医へ確認することを忘れずに。
「想像と違う」と感じたときの受診の目安
術後1か月が経過しても赤みや硬さが全く改善しない、あるいは傷跡が盛り上がってきた場合は、肥厚性瘢痕やケロイドが生じている可能性があります。早い段階でクリニックに相談することで、ステロイド注射や圧迫療法など適切な追加ケアを受けられます。
「これくらいなら大丈夫」と自己判断して放置するより、少しでも気になることがあれば早めに受診するのが最善です。傷跡は時間が経つほど治療の難度が上がる場合もあります。
術後のケアアイテムと適した時期
| アイテム | 主な特徴 | 使用タイミング |
|---|---|---|
| マイクロポアテープ | 保護・張力緩和・低刺激 | 術後〜傷口が閉じるまで |
| シリコンジェル | 赤みや硬さを和らげる | 傷口閉鎖後〜数か月間 |
| 日焼け止め(SPF30以上) | 色素沈着を予防する | 外出時(傷口閉鎖後) |
| 低刺激保湿剤 | 皮膚の回復をサポート | 術直後から継続 |
こんな症状は要注意——糸リフト術後に受診すべきサインを見逃さない
術後の腫れや内出血はよくある反応ですが、一部の症状は早期対処が必要なサインです。「なんとなく変」という直感も大切にしながら、正常な反応と異常の違いを知っておきましょう。早めに気づくほど、対処の選択肢も広がります。
正常な術後反応と要注意な症状の違い
症状別チェックリスト
| 症状 | 正常な反応 | 要注意なサイン |
|---|---|---|
| 腫れ | 術後3〜5日でピーク、1〜2週で改善 | 2週間以上たっても悪化している |
| 赤み | 傷口周囲にわずかに出る | 広範囲に広がり熱感を伴う |
| 痛み | 鈍い引っ張り感、数日で軽減 | ズキズキとした激しい痛みが続く |
| 分泌物 | 透明〜薄いピンクのにじみ | 黄色・緑色の膿、強いにおい |
感染・糸の露出を早期に察知するためのセルフチェック
感染が起きると、赤みが広がり触ると熱っぽく感じられます。発熱や全身の倦怠感を伴う場合もあるため、全身の状態にも目を向けておきましょう。また、皮膚の表面から細い糸の先端が出てきたように感じる「糸の露出(thread extrusion)」が起こることがあります。この場合も、自己判断で引っ張ったり切ったりせず、クリニックへ相談してください。
研究では、糸リフト後に感染が発生するリスクは全体の2〜9%程度と報告されています。頻度は高くはないものの、放置すると重篤化する場合があるため、早期対応が大切です。
クリニックへ連絡するときに伝えると役立つ情報
クリニックへ連絡するときは、症状がいつ頃から始まったか・どのような状態かを具体的に伝えると、適切なアドバイスを受けやすくなります。傷口の写真を撮って送付すると、より正確な判断ができます。
「なんとなく変」と感じたら、ネットで自己解決しようとするより、直接クリニックに問い合わせることが一番確実です。迅速な相談が、大きなトラブルを未然に防ぐ最善の行動となります。
よくある質問
- 糸リフトの施術後、傷口テープがお風呂で濡れてしまいました。どうすればよいですか?
-
テープが濡れてしまった場合は、清潔なガーゼやタオルで患部の水分をやさしく押さえてください。濡れたままのテープを放置するとかぶれの原因になります。完全に乾いた状態になってから、新しいテープに貼り替えるようにしましょう。
テープが一時的に外れてしまっても、傷口が開いていなければ慌てる必要はありません。傷口に汚れが付着していないか確認し、乾燥させた後に新しいテープを貼るのが安全な対処法です。不安な場合はクリニックに連絡して確認することをお勧めします。
- 糸リフトの傷口から液体がにじんでいますが、これは正常な状態ですか?
-
術後数日は、傷口から透明〜薄いピンク色の液体がにじむことがあります。これは「組織液」と呼ばれるもので、体が傷口を修復しようとする際に分泌される正常な反応です。量が少なければ問題ありません。
ただし、黄色や緑がかった液体、または強いにおいを伴う分泌物が出る場合は感染のサインである可能性があります。そのような場合は、迷わず施術を受けたクリニックへ連絡してください。
- 糸リフトの術後、傷口テープを貼ったままメイクはできますか?
-
傷口の上にファンデーションやコンシーラーを直接塗ることは、術後しばらくは控えてください。テープが覆っていない顔のほかの部分はメイクしていただいて構いませんが、傷口周囲への化粧品の侵入は感染リスクを高めます。
メイクを再開できる時期はクリニックによって異なります。担当医からOKが出るまで待つのが安全です。一般的には傷口が完全に閉じた後、術後1〜2週間前後が目安とされる場合が多いでしょう。
- 糸リフトの術後テープを外してから、傷跡の赤みはいつごろ落ち着きますか?
-
個人差がありますが、傷跡の赤みは数週間〜3か月ほどかけて徐々に薄くなるのが一般的です。皮膚が成熟するスピードは年齢・肌質・施術の方法によって異なるため、回復に時間がかかっても必ずしも異常ではありません。
術後は紫外線対策と保湿を継続し、傷口が閉じた後にシリコンジェルの使用を検討してみてください。半年が経過しても明らかに気になる赤みや硬さが残る場合は、クリニックに相談することをお勧めします。
- 糸リフトの傷口を保護するテープはドラッグストアでも購入できますか?
-
マイクロポアテープはドラッグストアや薬局で購入できる場合があります。ただし、クリニックから特定の製品を指定されている場合は、そちらを使用するのが安全です。市販品を選ぶ際は、「低アレルギー性」「医療用」と表示されたものを選びましょう。
使用前に担当医や看護師に確認すると安心です。テープの種類によって粘着成分が異なり、肌質によっては合わないものもあります。事前に腕の内側で貼り試しをしてから、本格的に使用することをお勧めします。
参考文献
Niu, Z., Zhang, K., Yao, W., Li, Y., Jiang, W., Zhang, Q., Troulis, M. J., August, M., Chen, Y., & Han, Y. (2021). A meta-analysis and systematic review of the incidences of complications following facial thread-lifting. Aesthetic Plastic Surgery, 45(5), 2148–2158. https://doi.org/10.1007/s00266-021-02256-w
Li, Y.-L., Li, Z.-H., Chen, X.-Y., Xing, W.-S., & Hu, J.-T. (2021). Facial thread lifting complications in China: Analysis and treatment. Plastic and Reconstructive Surgery Global Open, 9(9), e3820. https://doi.org/10.1097/GOX.0000000000003820
Yi, K.-H., & Park, S. Y. (2025). Facial thread lifting complications. Journal of Cosmetic Dermatology, 24(1), e16745. https://doi.org/10.1111/jocd.16745
Ahn, S. K., & Choi, H. J. (2019). Complication after PDO threads lift. Journal of Craniofacial Surgery, 30(5), e467–e469. https://doi.org/10.1097/SCS.0000000000005644
Cobo, R. (2020). Use of polydioxanone threads as an alternative in nonsurgical procedures in facial rejuvenation. Facial Plastic Surgery, 36(4), 447–452. https://doi.org/10.1055/s-0040-1714266
Atkinson, J.-A. M., McKenna, K. T., Barnett, A. G., McGrath, D. J., & Rudd, M. (2005). A randomized, controlled trial to determine the efficacy of paper tape in preventing hypertrophic scar formation in surgical incisions that traverse Langer’s skin tension lines. Plastic and Reconstructive Surgery, 116(6), 1648–1658. https://doi.org/10.1097/01.prs.0000187147.73963.a5
Suh, D. H., Jang, H. W., Lee, S. J., Lee, W. S., & Ryu, H. J. (2015). Outcomes of polydioxanone knotless thread lifting for facial rejuvenation. Dermatologic Surgery, 41(6), 720–725. https://doi.org/10.1097/DSS.0000000000000368
Lin, Y.-S., Ting, P.-S., & Hsu, K.-C. (2020). Comparison of silicone sheets and paper tape for the management of postoperative scars: A randomized comparative study. Advances in Skin & Wound Care, 33(6), 1–6. https://doi.org/10.1097/01.ASW.0000661932.67974.7d
Stratis, C., Haider, S. A., Oleru, O., Seyidova, N., Sbitany, H., & Henderson, P. W. (2024). Paper tape may improve scar aesthetics and prevent wound closure complications. Plastic and Aesthetic Nursing, 44(1), 59–69. https://doi.org/10.1097/PSN.0000000000000537
Riopelle, A. M., Geisler, A. N., Eber, A., & Dover, J. S. (2025). Update on absorbable facial thread lifts. Dermatologic Surgery, 51(5), 509–514. https://doi.org/10.1097/DSS.0000000000004521


