糸リフト後に洗顔やシャンプーを再開するタイミングを誤ると、感染や炎症のリスクが高まり、リフトアップの効果が損なわれることがあります。シャンプーの再開は術後3〜7日、美容院でのカラーリングは最低でも1ヶ月以上の間隔が必要です。
本記事では、糸リフト後にシャンプーや洗顔を安全に再開するための具体的な目安と、美容院でカラー・パーマを受ける際に失敗しないための注意点を、医学的な根拠に基づいてわかりやすく解説します。
医学博士
2014年 日本形成外科学会 専門医取得
日本美容外科学会 会員
【略歴】
獨協医科大学医学部卒業後、岩手医科大学形成外科学講座入局。岩手医科大学大学院卒業博士号取得、2014年に日本形成外科学会専門医取得。大手美容クリニックの院長を経て2017年より百人町アルファクリニックの院長を務める。
百人町アルファクリニックでは、糸を使った切らないリフトアップから、切開部分が目立たないフェイスリフトまで患者様に適した方法をご提案していますが、若返り手術は決して急ぐ必要はありません。
一人ひとりの皮下組織や表情筋の状態に合わせた方法を探し「安全性」と「自然な仕上がり」を第一に心がけているため、画一的な手術をすぐにはいどうぞ、と勧めることはしていません。
毎回手術前の診断と計画立案に時間をかけすぎるため、とにかく安く、早くこの施術をして欲しいという方には適したクリニックではありません。それでも、リフトアップの施術を年間300件行っている実績から、患者様同士の口コミや他のドクターからのご紹介を通じ、全国から多くの患者様に当院を選んでいただいています。
このサイトでは、フェイスリフトやたるみに関する情報を詳しく掲載しています。どうか焦らず、十分に勉強した上で、ご自身に合ったクリニックをお選びください。もちろん、ご質問やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
糸リフト後のシャンプーや洗顔が制限される、れっきとした医学的理由
糸リフトを受けた直後は、見た目に大きな変化がなくても、皮膚の内部はかなりの刺激を受けた状態にあります。この時期にシャンプーや洗顔を急ぐと、傷の回復を妨げるだけでなく、感染リスクを引き上げてしまいます。
施術後の皮膚の下で何が起きているか
糸リフトでは細い針で皮膚の下に糸を通すため、挿入された周辺組織は異物に対する反応として軽い炎症を起こします。これは正常な治癒の一環ですが、この反応が続いている間、周辺の皮膚は外部の刺激を受けやすい状態にあります。
特に術後72時間は、組織が糸の周囲に安定した足場をつくろうとしている最中です。この時期に強い水圧や摩擦が加わると、糸がずれたり組織の修復が乱れたりすることがあります。
小さな挿入口が感染への入り口になる
糸リフトでは針を刺した跡として数ミリ程度の小さな穴(挿入口)が残ります。この穴は非常に小さいながら、術後しばらくは皮膚のバリア機能が低下しているため、細菌が入り込みやすい状態になっています。
シャンプーや洗顔で水や泡が挿入口周辺に長時間触れると、雑菌が侵入するリスクが上がります。美容院でのシャンプーでも同様で、シャンプー台の水を傷口を持つ状態で長時間当てるのは避けたほうが賢明です。
術後すぐに控えるべき行動とそのリスク
| 控えるべき行動 | 主なリスク | 注意期間の目安 |
|---|---|---|
| シャンプー(自宅・美容院とも) | 挿入口への感染、糸のずれ | 術後3〜7日 |
| 洗顔(強い摩擦を伴うもの) | 炎症の悪化、腫れの長期化 | 術後2〜4週間 |
| 湯船・サウナ・岩盤浴 | 腫れの増強、感染リスクの上昇 | 術後1〜2週間 |
コラーゲンの足場が固まるまで、安静が必要
糸リフトには引き上げ効果だけでなく、挿入した糸の周辺にコラーゲンを誘導して皮膚のハリを高める効果もあります。このコラーゲン増生には一定の期間が必要で、外部からの刺激を最小限に抑えることが、効果を長持ちさせることにもつながります。
術後の安静期間は、ただ我慢するためのものではありません。糸リフトの効果をしっかり引き出すための大切な時間です。シャンプーや美容院の予定は、この期間を踏まえてスケジュールを組んでおくと後悔が少ないでしょう。
糸リフト後のシャンプーと洗顔は何日目から?ダウンタイムの現実
洗顔とシャンプーの再開時期は、使用した糸の種類・本数・挿入部位によって個人差があります。多くのクリニックが共通して示している目安を事前に知っておくことで、術後の不安を減らすことができます。
洗顔の解禁は術後24〜48時間が一般的
洗顔については、術後24〜48時間を目安に再開できるケースが多いです。ただし「洗顔OK」とは、挿入口を強くこすらない・泡を長時間当てないという前提での話です。通常の洗顔料を泡立てて優しく乗せ、ぬるま湯でたっぷりすすぐ動作は問題ありません。
ピーリング系・酵素洗顔・スクラブ洗顔など刺激の強いタイプは、術後2〜4週間は避けましょう。スキンケアの再開順序については、担当クリニックに確認しておくとより安心です。
洗髪(シャンプー)の再開は術後3〜7日が目安
シャンプーは洗顔より長い休止期間が必要です。頭皮を洗う際には水が顔まで流れること、頭皮を揉み込む圧力がかかることなど、挿入口への影響が洗顔より大きくなりがちだからです。術後3〜7日を目安に再開できるケースが多いです。
挿入口の赤みや腫れが残っている場合はさらに待つ必要があります。美容院でのシャンプーは、自宅でのシャンプーが問題なく行えるようになってから、さらに数日後を目安として考えると安心です。
担当医の指示が何より優先されるべき理由
「このくらいなら大丈夫だろう」という自己判断は、術後の回復期間においては禁物です。使用した糸の素材(PDO・PCL・PLLAなど)や本数、挿入の深さによって術後指示が変わるため、画一的な目安だけに頼るのはリスクがあります。
特に髪の生え際や耳周辺に挿入口がある場合は、シャンプーの影響をより受けやすいため、慎重な対応が必要になります。退院(帰宅)時にもらった術後指導書を手元に置き、不明点はクリニックに確認する姿勢が大切です。
ケア別の解禁時期と主な注意点
| ケアの種類 | 解禁の目安 | 特に注意したいこと |
|---|---|---|
| 洗顔(優しく) | 術後24〜48時間後 | 挿入口付近を擦らない |
| 自宅でのシャンプー | 術後3〜7日後 | 頭皮を強く揉み込まない |
| 美容院(カット) | 術後2週間〜1ヶ月 | シャンプー台の使用は担当医に相談 |
| ヘアカラー | 術後1〜2ヶ月後 | 薬剤が挿入口周辺に触れないよう注意 |
| パーマ・縮毛矯正 | 術後2〜3ヶ月後 | 熱と薬剤の二重刺激に注意 |
糸リフト後の美容院はいつから行ける?カット・カラー・パーマ別の解禁時期
「美容院に行っていいか」ではなく、「何をしに行くか」によって解禁時期が変わります。ヘアカット・カラーリング・パーマでは施術の性質がまったく異なるため、それぞれの特性に合わせた判断が必要です。
ヘアカットは術後2週間から
カットのみであれば、術後2週間前後から美容院を利用できるケースが多いです。ただしカット中でも、美容師にシャンプーを頼むと後ろに頭を傾けるシャンプー台の体勢になります。この姿勢は頸部や頬に一定の圧力がかかるため、挿入口の位置によっては負担になることがあります。
シャンプーなしのカットのみをお願いするか、前傾みずぎれ(前かがみの姿勢でシャンプーを流す方法)で対応してもらう方法もあります。美容師に施術を受けたことを正直に伝えることが、安全な対応の第一歩です。
ヘアカラーは最低でも1ヶ月後まで待つべき
ヘアカラーはカットとはまったく次元の違うリスクがあります。カラー剤に含まれる酸化剤(過酸化水素)やアルカリ剤は皮膚への刺激性が高く、敏感になっている術後の皮膚に触れると炎症反応が引き起こされることがあります。
術後1ヶ月以上、できれば4〜6週間空けることが推奨されています。担当医によっては「2ヶ月はカラーを控えて」と指導するケースもあります。カラーによる炎症が糸リフトの効果を半減させるリスクを考えれば、待つほうが賢明な判断です。
カラーを控える期間に押さえておきたいポイント
- 市販のヘアカラーも美容院のカラーと同様の薬剤リスクがあるため、自宅での染色も同じ期間は避けること。
- カラーシャンプーや白髪隠しスプレーなど頭皮に直接触れないタイプは、相対的にリスクが低い代替手段となる。
- カラーを再開するときは必ずパッチテストを行い、いつも以上に敏感な皮膚反応が出ないか確認すること。
- カラーを行う前に担当医に現在の状態を報告し、「再開OK」の確認を得ておくと安心。
パーマや縮毛矯正は2〜3ヶ月後が安全圏
パーマや縮毛矯正は、ヘアカラー以上に皮膚への化学的刺激が強いメニューです。薬剤の成分が頭皮や挿入口周辺の皮膚に吸収されるリスクに加え、施術中に頭部をロッドで巻いたり引っ張ったりする物理的な動作も術後まもない組織には大きな負担となります。
縮毛矯正は特に高温のアイロンと薬剤の二重の刺激があります。術後2〜3ヶ月は避けるのが安全で、担当医が「傷が完全に落ち着いた」と判断してから相談するのが正しい手順です。
カラーや縮毛矯正を無理して受けると、こんな目に遭う
「このくらいなら平気だろう」とカラーや縮毛矯正を早まって行うと、糸リフトの効果をただ失うだけでなく、深刻なトラブルに発展するリスクがあります。実際に起こりうる事態を知っておくことが、失敗を防ぐ最大の対策です。
炎症反応がリフトアップ効果を帳消しにする
術後早期にカラー剤やパーマ液が皮膚に触れると、免疫系が反応して炎症が起きます。炎症が起きると周辺組織が腫れ、コラーゲンの合成が乱れるため、糸リフトで得られるはずのハリや引き上げ効果が損なわれてしまいます。
一度炎症が起きると回復に数週間かかるケースもあります。さらに炎症が繰り返されると術後の状態が安定せず、ダウンタイムが長引く悪循環に陥ることがあります。
感染症と糸の露出——最悪の事態を避けるために
化学薬品が挿入口に触れることで皮膚が薄くなったり、局所的な免疫力が低下したりします。この状態で細菌が入り込むと感染症が引き起こされ、抗生剤の投与が必要になることもあります。最悪の場合、挿入した糸を取り除かなければならないケースもあります。
糸の露出(エクストルージョン)と呼ばれる合併症も、感染が重なったり皮膚が刺激で薄くなったりした際に起こります。糸が皮膚から飛び出した状態は見た目の問題だけでなく、さらなる感染リスクを生みます。
色素沈着や瘢痕が残るリスクも軽視できない
炎症が落ち着いた後、挿入口周辺に色素沈着(黒ずみ)や盛り上がった瘢痕(傷跡)が残るケースがあります。特にもともとケロイド体質の方や、過去に色素沈着を起こしやすい肌質の方は注意が必要です。
こうした問題は、トラブルが起きてから対処するよりも、起こさないための行動をとることで防げます。カラーやパーマを早めたい気持ちはよくわかりますが、担当医が示した期間を守ることが最善の選択です。
カラー・パーマを急いだ場合に起こりうる主なトラブル
| トラブルの種類 | 症状・内容 | 回避のポイント |
|---|---|---|
| 炎症・腫れの増強 | カラー剤が皮膚を刺激し、赤みや腫れが長引く | 術後1ヶ月以上待つ |
| 感染症 | 挿入口から細菌が入り込み、化膿や発熱を起こす | 挿入口が完全に閉じてから |
| 糸の露出(エクストルージョン) | 皮膚が薄くなり糸が外に飛び出す | 担当医への事前相談を徹底する |
糸リフト後のシャンプーと洗顔、失敗しないやり方と絶対NGの行動
再開のタイミングが来たからといって、これまでと同じやり方でいいわけではありません。術後の皮膚は普段より繊細な状態にあるため、洗い方にも工夫が必要です。正しいやり方を身につければ、清潔を保ちながら回復を後押しできます。
頭皮の洗い方——優しさを何より優先に
シャンプーを再開するときは、シャンプー剤をよく泡立ててから頭皮に乗せましょう。指の腹を使い、揉み込まずに押し当てる感覚で洗うのがポイントです。爪を立てたり頭皮を強くこすったりすることは、挿入口から離れた場所でも避けてください。
すすぎはシャンプー剤が残らないよう十分に行います。水圧の高いシャワーヘッドを顔の近くに当てることは避け、シャワーの水圧は弱めにして頭部に当てる時間も最小限にとどめましょう。
顔の洗い方——こすらず流すのが鉄則
洗顔は「こすらない」が絶対ルールです。泡を顔全体に広げた後は皮膚を動かさないようになじませ、ぬるま湯でたっぷりすすぎます。タオルで拭く際も強くこすらず、軽く押し当てて水気を吸わせましょう。
化粧水や乳液を塗る場合も挿入口付近はできるだけ触れないようにします。メイクについては、術後1週間程度から挿入口を避けながら再開できるケースが多いですが、担当医の指示に従って判断してください。
洗顔・洗髪のOKな方法とNGな方法の比較
| 行動 | 推奨する方法 | 避けるべき方法 |
|---|---|---|
| シャンプー | 指の腹で優しく押し当てて洗う | 爪を立ててゴシゴシこする |
| 洗顔 | 泡を乗せてぬるま湯でしっかりすすぐ | スクラブや摩擦系洗顔料を使う |
| タオルで拭く | 押し当てるように優しく水気を取る | 強くこすって素早く拭き取る |
術後に絶対避けるべき行動
回復期間中に特に気をつけてほしいのが次の行動です。「これくらいなら」と思いがちなものが含まれていますが、いずれも術後の回復や効果に影響を与えるリスクがあります。
- 蒸しタオルを顔に当てること——熱が挿入口周辺を刺激し、腫れを悪化させる場合がある。
- フェイスマッサージ(セルフ・サロンとも)——糸の位置がずれるリスクが生じる。
- 熱いシャワーや長時間の入浴——血流促進により腫れや内出血が広がりやすくなる。
- 粘着性の高いシートパック——剥がす際に皮膚が引っ張られて挿入口に負担がかかる。
- 頭を後ろに大きく倒す姿勢の長時間継続——美容院のシャンプー台に近い体勢で挿入口に圧力がかかる。
美容師への伝え方と、美容院に行く前に確認しておきたいこと
糸リフト後の美容院では、美容師との情報共有が安全を守る最大の鍵です。美容師はあなたの施術歴を知らないまま通常どおり対応しようとするため、こちらから積極的に伝えることが求められます。
予約時に必ず美容師に伝えるべきこと
美容院の予約を入れる時点で、「フェイスリフト施術を受けた直後であること」「特定の部位に挿入口があること」「強い圧力や化学薬品を使う施術を避けてほしいこと」を伝えましょう。電話やLINEで事前に伝えておくと、当日の説明がスムーズになります。
担当の美容師が変わる場合も多いため、その日の担当者にも再確認します。一度伝えたからもう安心、とはならず、毎回丁寧に状況を共有することが大切です。
美容院のシャンプー台は思った以上に侮れない
美容院のシャンプー台では後ろに頭を傾ける体勢をとります。この姿勢は首や頬の皮膚が引き伸ばされるため、挿入口周辺に一定の負担がかかります。糸が正しい位置に定着する前のこの時期、物理的な刺激はリフトアップ効果に悪影響を与えることがあります。
前傾みずぎれ(前かがみの姿勢でシャンプーを流す方法)は比較的負担が少ない方法です。術後2週間以内であれば、シャンプーなしのカットのみを選ぶことも有力な選択肢となります。
担当医への事前相談が後悔を防ぐ近道
美容院に行く前に「カットや美容院に行こうと思っているが問題はないか」と担当医またはクリニックのスタッフに確認することをお勧めします。回復状況には個人差があり、画一的な目安だけでは判断が難しいケースもあります。
クリニックによっては定期的な術後チェックのタイミングで「この時期からカラーOK」「あと2週間は美容院を控えて」といった具体的な指導をしてくれます。担当医との連絡を密にしながら、美容院の予定を立てていくのが賢明な方法です。
美容院に行く前の確認チェックポイント
- 担当医から美容院OKの許可を得ているか、または目安の時期を過ぎているか確認済みか。
- 挿入口のかさぶたが完全に取れていて、赤みや腫れが引いているか。
- 美容院の予約時に、糸リフトを受けた旨を美容師に伝えたか。
- カラー・パーマなど化学薬品を使うメニューを時期尚早に予約していないか。
- シャンプー台の体勢(前傾か後傾か)を事前に確認できているか。
ダウンタイムを短くして、美容院を早めに解禁する生活の工夫
美容院に行ける日を少しでも早めたいという気持ちは、多くの方が持っています。日常生活の工夫次第でダウンタイムの回復を後押しできるため、やるべきことと避けるべきことを整理しておきましょう。
術後の食事と栄養補給が回復スピードを左右する
コラーゲンの生成を助けるビタミンCは、傷の回復において重要な栄養素です。柑橘類・緑黄色野菜・ブロッコリーなどを意識的に摂りましょう。タンパク質も組織の修復に欠かせず、卵・魚・豆腐などを毎食バランスよく取ることが回復を助けます。
回復を助ける食習慣とNG習慣の整理
| 分類 | 具体的な内容 | 理由・効果 |
|---|---|---|
| 積極的に摂る | ビタミンC(柑橘類・野菜)、タンパク質(卵・魚・大豆) | コラーゲン合成を助け、傷の回復を促進する |
| 控える | アルコール、塩分の多い食事 | むくみや腫れを長引かせる原因になる |
| 注意する | 激辛料理・刺激物全般 | 血行が促進されすぎて内出血が目立ちやすくなる |
腫れや内出血を長引かせないための日常行動
術後の腫れや内出血を早く引かせるためには、頭部を心臓より高い位置に保つことが有効です。就寝の際は枕を少し高くして寝ると、顔への血液の滞留を防げます。仰向けで寝ることも意識的に心がけると良いでしょう。
術後1週間程度は激しい運動を避け、入浴は湯船ではなくシャワーのみにとどめましょう。長時間のうつむき姿勢(スマートフォンの操作など)も腫れに影響することがあるため、姿勢を意識的に整えてみてください。
無理のないスケジュールを先に立てておくと焦らない
糸リフトを検討している段階から、術後の美容院スケジュールを大まかに考えておくことをお勧めします。「施術の翌週に大事なイベントがある」「3週間後に撮影がある」といった場合は術前に担当医へ相談することで、現実的なプランを立てられます。
ダウンタイムは一般的に1〜2週間程度ですが、カラーやパーマを含む美容院メニューは1〜2ヶ月後を見越して計画を組むのが現実的です。焦らず回復を優先する計画を先に立てることが、最終的に最も良い結果につながります。
よくある質問
- 糸リフトを受けた後、シャンプーが解禁になるのは何日後からが一般的ですか?
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糸リフト後のシャンプーは、一般的に術後3〜7日目を目安に再開できます。使用した糸の種類や本数、挿入口の位置によって個人差があるため、あくまでも目安として参考にしてください。
挿入口に赤みや腫れが残っている場合は、完全に落ち着いてから再開するほうが安心です。美容院でのシャンプーは、自宅でのシャンプーが問題なく行えるようになってから、さらに数日後を目安に考えると良いでしょう。担当クリニックの術後指示書を確認し、不明点はクリニックに直接問い合わせることを強くお勧めします。
- 糸リフト後にヘアカラーを行うと、なぜ問題が起きるのですか?
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ヘアカラー剤に含まれる酸化剤(過酸化水素)やアルカリ剤は皮膚への刺激性が高い成分です。糸リフト後の敏感になった皮膚にこれらの成分が触れると、炎症反応が引き起こされやすくなります。
炎症が起きるとコラーゲンの正常な合成が妨げられ、糸リフトで得られるリフトアップ効果やハリ感が損なわれることがあります。また、術後間もない挿入口付近に薬剤成分が吸収されると感染リスクが高まる可能性もあります。そのため、術後最低でも1ヶ月、できれば4〜6週間はヘアカラーを避けることが推奨されています。
- 糸リフト後の洗顔は、いつから通常どおりに行えますか?
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洗顔については、術後24〜48時間後から再開できるケースが多いです。ただし「通常どおり」とは異なり、挿入口付近を強くこすらない・泡を長時間当てないという点に注意しながら優しく洗う必要があります。
スクラブ洗顔・酵素洗顔・ピーリング系の洗顔料などは術後2〜4週間は使用を控えましょう。完全に通常どおりの洗顔ができるようになる時期は担当医によって異なりますが、挿入口の赤みや腫れが完全に引いた後が一つの目安となります。
- 糸リフト後に美容院でシャンプーをしてもらう際、どのような点に気をつけるべきですか?
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美容院のシャンプー台では後ろに頭を傾ける体勢をとるため、首や頬の皮膚が引き伸ばされ、挿入口周辺に一定の負担がかかります。術後2週間以内はシャンプーなしのカットのみにとどめることをお勧めします。
シャンプーが必要な場合は、前傾みずぎれ(前かがみの姿勢でシャンプーを流す方法)に対応している美容院を選ぶか、担当美容師に事情を説明して対応を相談しましょう。美容院に行く前に必ず美容師に糸リフトを受けた旨を伝えておくことが大切です。
- 糸リフト後に縮毛矯正やパーマを受けるなら、最低でもどのくらい期間を空けるべきですか?
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縮毛矯正やパーマは、ヘアカラー以上に皮膚への化学的刺激が強いメニューです。薬剤成分が皮膚に吸収されるリスクに加え、施術中に頭部へ物理的な圧力と熱が加わることも術後の組織には大きな負担となります。
一般的に術後2〜3ヶ月は避けることが推奨されています。担当医が「傷が完全に安定した」と判断してから相談するのが正しい手順です。縮毛矯正は高温のアイロンと薬剤の二重の刺激があるため、余裕をもって3ヶ月以上空けることを心がけましょう。
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