糸リフトのデメリットは?やめた方がいい人と起こりやすいトラブル

糸リフトの主なデメリットは、腫れや内出血、ひきつれなどの術後のトラブルと、引き上げが半年〜1年ほどで弱まることです。たるみが強く進んだ人や、1回で大きく若返りたい人は、糸リフトをやめて切開リフトを考えたほうが合う場合があります。

トラブルの頻度は、腫れ34%・内出血26%・糸が透けたり触れたりする10%・皮膚のくぼみ7%という報告があります1)。

この記事では、起こりやすいトラブルと効果の限界、やめた方がいい人、切開リフトとの違い、受ける前に確かめることを順に説明します。

この記事を書いた人

百人町アルファクリニック 院長 荻野 和仁

荻野 和仁
百人町アルファクリニック 院長
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医学博士
2014年 日本形成外科学会 専門医取得
日本美容外科学会 会員

【略歴】
獨協医科大学医学部卒業後、岩手医科大学形成外科学講座入局。岩手医科大学大学院卒業博士号取得、2014年に日本形成外科学会専門医取得。大手美容クリニックの院長を経て2017年より百人町アルファクリニックの院長を務める。

百人町アルファクリニックでは、糸を使った切らないリフトアップから、切開部分が目立たないフェイスリフトまで患者様に適した方法をご提案していますが、若返り手術は決して急ぐ必要はありません。

一人ひとりの皮下組織や表情筋の状態に合わせた方法を探し「安全性」と「自然な仕上がり」を第一に心がけているため、画一的な手術をすぐにはいどうぞ、と勧めることはしていません。

毎回手術前の診断と計画立案に時間をかけすぎるため、とにかく安く、早くこの施術をして欲しいという方には適したクリニックではありません。それでも、リフトアップの施術を年間300件行っている実績から、患者様同士の口コミや他のドクターからのご紹介を通じ、全国から多くの患者様に当院を選んでいただいています。

このサイトでは、フェイスリフトやたるみに関する情報を詳しく掲載しています。どうか焦らず、十分に勉強した上で、ご自身に合ったクリニックをお選びください。もちろん、ご質問やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

目次

術後に起こりやすいデメリットとトラブル

腫れやつっぱり感は時間がたつにつれて和らぐ場合が多い症状です。ただし皮膚のくぼみや糸の露出が生じたときは、施術先での診察が必要になる場合があります。

腫れや内出血とともにつっぱり感が出る

糸リフト後はツッパリ感や、皮下に入れた糸による異物感が出る場合があります。個人差があるとはいえ、「ずっと突っ張った感覚が続く」「口を大きく開けにくい」といった声もあるようです。

特に施術後しばらくは腫れや内出血も相まって、不快感を強く感じやすいです。

糸リフト後に起こり得る不調と主な原因

不調原因対応法
ツッパリ感・異物感糸が皮膚や筋膜を引っ張り続ける時間の経過とともに軽減、適切なケア
しびれ・違和感皮下組織への刺激や神経への軽度の影響痛み止めの服用、安静
腫れ・内出血施術時の針やカニューレによる刺激冷却や安静により徐々に回復
糸の透け・凹凸糸が浅い層に入ってしまう早めに施術先へ相談

腫れは34%、内出血は26%という報告があります1)。強く出やすいのは翌日〜3日目で、1〜2週間ほどで落ち着くのが一般的です。

ひきつれや左右差、くぼみが生じる場合がある

顔の左右差や局所的な引きつり感など、不自然な仕上がりに不満を感じる声も見られます。これは、医師の経験や技術が大きく左右する部分です。

糸を挿入する深度や引き上げる方向、本数の選択などを誤ると、思わぬ左右非対称や凸凹感が目立ちやすくなります。

PDO糸の合併症は全体の12.4%で、多かったのはひきつれ6.35%・左右差2.9%と報告されています2)。年齢が高いほど、糸の量が多いほど起きやすかったので、糸を増やせばよいわけではありません。

皮膚にくぼみが出る割合は7%という報告もあります1)。

当院では、中顔面のようにひきつれが目立ちやすい部位にはGcogという糸を使い、皮膚が固く重い方にはBN lift、それ以外はリフト力と持続性に優れるマックススレッドを主に使っています。

糸の透けや飛び出し、感染が起きる場合がある

糸リフトは歴史のある施術で、新しい糸の素材や手技も次々に生まれている分野です。糸の特性への理解や症例経験が不足していると、トラブルが起きるリスクが高まります。

糸が切れてしまったり皮膚表面に浮いて透けたりするほか、感染も実際に報告されているトラブルです。

糸が透けたり手で触れて分かったりする状態は、10%という報告です1)。自分で糸を引いたり切ったりせず、施術先に連絡してください。受診の目安は糸が見える・出てきたときの記事にまとめています。

まれに表情の神経や耳下腺まで影響が及ぶ

顔の奥には表情を動かす神経のほか、唾液を分泌する耳下腺があり挿入する深さへの配慮が必要です。予定した層から糸が外れると、まれにこうした神経や耳の前の組織が影響を受ける場合があります。

影響の多くは一時的ですが、顔を動かしにくい状態や強い痛みが続くときは早めに受診してください。神経への影響と避け方は、糸リフトと顔面神経麻痺の記事で詳しく説明しています。

効果についてのデメリット

糸の引き上げは長くは続かず、期待した変化が得られない人もいます。何度か受けるつもりなら、1回目だけでなく続けて払う費用も考えておく必要があります。

引き上げは半年〜1年ほどで弱まる

糸リフトの効果は半年から1年ほどで徐々に薄れていくとされることが多いです。施術直後は引き上げ効果に満足していても、数か月後には「もう効果がわからない」という意見が出ることもあります。

吸収糸の種類や本数、術後のケアなどによって個人差がありますが、初回施術で過剰に期待してしまうと、結果として不満が大きくなりやすいです。

当院では、リフト効果は6か月でおよそ半分になり、糸が溶けるときのコラーゲン形成によるたるみ予防の効果が1〜2年続くとお伝えしています。

PDO糸の引き上げは施術直後から1か月までは見られたものの、6か月で目立って弱まり、1年後には見られなくなったと報告されています。長く続いたことを示せた研究もわずかです。期待できる変化と続く期間は、糸リフトの効果の記事で詳しく説明しています。

年齢が高くたるみが強い人は満足を得にくい

PDO糸で期待する変化が得られず再受診した割合は3.4%で、年齢や糸の量が増すほど高かったと報告されています3)。たるみが進んだ状態で糸を増やしても、満足できる仕上がりに近づくとは限らない点が注意点です。

ほうれい線への施術で満足した人は、頬へのヒアルロン酸70%・糸による引き上げ30%という報告があります4)。糸がほうれい線に効かないという意味ではなく、向いている顔の形が違うという結論です。

施術前には頬や口元などのうち何を変えたいのか、どの程度の変化なら納得できるのかを相談してください。期待する位置と引き上げられる範囲のずれが分かれば、糸だけで進めるかほかの方法も考えるかを具体的に検討できます。

施術を繰り返すほど合計の費用は増える

糸リフトは施術1回あたりの費用がフェイスリフトより安価な場合が多いですが、効果の持続期間が短めです。そのため、数年ごとに複数回の糸リフトを行う場合は、トータル費用がフェイスリフトの費用を上回るケースもあります。

また、大幅な若返り効果を望むのであれば、糸リフトを何度も続けるよりもフェイスリフトを選んだほうが結果的に費用対効果が高い場合があります。

当院では、次の糸リフトは前回から最低6か月、推奨は9か月以上あけています。

糸リフトをやめた方がいいのはどんな人?

強いたるみの改善や一度の施術で大きな若返りを求める方は、糸だけでは希望と結果が離れやすくなります。持病や素材へのアレルギーがある方も、施術を見送るかどうか診察で確かめる対象です。

一度で大幅な若返りを求める人

糸リフトはメスを入れるフェイスリフトの代わりになるものではなく、得られる効果や持続期間には限界があります。

「切らずに若返る」と聞くと、大きな変化を期待する方もいます。しかし、実年齢より大きく若返るほどの効果を、1度の糸リフトに求めるのは現実的ではありません。

こうした「糸リフトだけで大幅に若返る」過度な期待をしている方は、施術後の仕上がりに不満を抱きやすい傾向です。

皮膚のたるみが大きく進んだ人

年齢を重ねて皮膚のたるみが大きく進行している場合、糸リフト単独では十分な改善が見込めないことがあります。このようなケースでは、フェイスリフトなどの切開を伴う手術のほうが効果が高いと考えられます。

糸リフトを何度も追加するよりも、最初から本格的な施術を受けたほうが費用やリスクの面で合理的な場合もあります。カウンセリングの際に、医師の診断を仰ぐとよいでしょう。

出血などに関わる持病や素材へのアレルギーがある人

血液凝固異常や膠原病などの自己免疫疾患がある方、ケロイド体質の方などは、通常よりもトラブルが起こりやすい場合があります。麻酔や糸の素材に対するアレルギーも考慮する必要がありますので、カウンセリング時に正直に自分の体調や既往歴を伝えることが大切です。

糸リフトを避けるか慎重に検討すべき主なケース

  • 血液凝固異常や自己免疫疾患がある
  • 過去に糸素材でアレルギー症状を起こした
  • 糸の異物感に耐えられそうにない
  • カウンセリングで説明されたリスクを十分に理解できない

軽いたるみを切らずに整えたい人に向く

糸リフトは比較的軽度な皮膚のたるみや、頬の落ち込みが気になる方に向いています。具体的には30代~40代あたりで、まだ本格的な切開を伴うリフト手術に踏み切るほどではないという方に適しています。

糸リフトが向いている人・向いていない人

向いている人向いていない人
軽度から中等度のたるみ改善を望む皮膚のたるみが強く、切開が合う人
回復の期間を短く抑えたい長い休みが取れて大きな変化を求める人
短期間の効果でも気軽に試したい一度の手術で長期的な効果を得たい
小さな傷跡や体への負担をできるだけ減らしたい傷跡よりも大幅な若返りを優先したい

切開リフトのほうが向く人は、糸リフトをおすすめしない人の記事が参考になるはずです。

糸リフトの仕組みとメリット

皮下に通した糸で組織を支えるため、大きく皮膚を切開せずに引き上げを目指せます。傷や身体への負担を抑えやすい一方で、選ぶ糸によって体内での変化が異なる施術です。

溶ける糸と溶けない糸がある

糸リフトとは、皮下に特殊な糸を挿入してたるんだ皮膚や筋膜を上方へ引き上げる施術です。メスを入れるフェイスリフト手術ほど大がかりではなく、比較的短時間で終了し、入院の必要もありません。

そのため「気軽に受けられるリフトアップ」として知られています。しかし、糸リフトに使う糸には素材の特徴や張力の違いがあり、それによって術後の持続期間や仕上がりが異なります。

一般的に使われるのは吸収性の糸と非吸収性の糸です。吸収性の糸は、体内に一定期間残り、コラーゲン生成を促しながら数か月から数年で吸収されます。

一方、非吸収性の糸は体内にとどまる素材です。時間がたってからの除去は難しくなります。残った糸による炎症や異物感も、選ぶ際に考慮する点です。

糸リフトで使われる糸の素材例

糸の種類体の中での変化注意したい点
吸収性数か月〜数年かけて吸収引き上げは徐々に減弱
非吸収性体内にとどまる炎症・異物感のリスク、後日の除去が困難

糸リフトのメリット

糸リフト最大のメリットは、外科的な切開がほとんど不要な点です。そのため、傷跡が目立ちにくく、入院の必要もありません。施術後の腫れや痛みも比較的軽度で終わる方が多く、施術当日または翌日から普段の生活に復帰しやすいといわれています。

糸リフトの主なメリット

  • 施術時間が短く、通院の負担が少ない
  • 大きな傷跡が残りにくい
  • ダウンタイムが比較的短い
  • 局所麻酔の場合もあり、身体への負担が少ない

また、糸によるコラーゲン生成が期待できるため、肌質改善やハリの向上にもメリットを感じる方がいます。

ほかの美容施術も比べて自分に合う方法を選ぶ

糸リフトは傷跡が少なくて済み、リフトアップの変化を手軽に試しやすい反面、持続力が弱いことや術後の細かなトラブルリスクが存在します。ヒアルロン酸注入やボツリヌストキシン注射など他の美容医療とも比較して、自分に合った方法かどうかを見極めやすくなるでしょう。

切開リフトとの違いと切り替えの目安

切開リフトは糸より広い範囲を持ち上げられて効果の目安も数年単位のため、糸での変化が足りず回復の時間を確保できる場合に検討する施術です。

切開手術は皮膚や筋膜を広く持ち上げる

糸リフトは針穴から糸を入れて皮膚を引き上げる施術で、フェイスリフト手術は耳の周辺を切開して皮膚や筋膜を持ち上げる手術です。フェイスリフトのほうがたるみを大きく改善できる可能性がありますが、術後のダウンタイムが糸リフトより長くなり、傷跡も大きく残ります。

糸リフトはダウンタイムや傷跡が小さい反面、持続力やリフトアップ効果が限定的であることが多いため、自分の希望するゴールに合わせて手術方法を選ぶ必要があります。糸と切開の比べ方は、糸リフトとフェイスリフトの違いの記事が参考になります。

糸で十分に上がらないたるみには切開も選択肢になる

糸リフトの回数を重ねても、十分な引き上げ効果を得られないと感じる方は少なくありません。特に加齢が進むと、皮膚だけでなく筋膜や脂肪のたるみも目立つため、糸の物理的な引き上げだけでは対応しきれなくなります。

そのタイミングでフェイスリフト手術を検討すると、大きな変化を実感できる場合があります。50代以降になると、ほうれい線やマリオネットラインなどが深く刻まれ、糸による浅いリフトアップだけでは改善が難しくなる傾向にあります。

こうした深いたるみには、切開して余分な皮膚や脂肪を除去したうえで筋膜をしっかり引き上げるフェイスリフトが向いている場合が多いです。

ただし、糸リフトとフェイスリフトを併用する選択肢もあるため、必ずしも一方を諦める必要はありません。カウンセリングで自分の肌状態を見極めることが大切です。

当院では糸リフトも切開フェイスリフトも院長が執刀しており、カウンセリングで両方を比べながらご相談いただけます。

糸リフトを何度か受けたあとの切開手術

溶ける糸の糸リフトを2回以上受けたあとで切開のフェイスリフトを受けた人では、組織が硬くなったり層どうしがくっついたりしていて、手術時間が延びたと報告されています。10人中7人で、皮膚の位置を整えきれなかったり、くぼみが見えたりしました5)。

少ない人数の報告なので、糸リフトを受けた人がみな切開しにくくなるとは言えません。切開を考えているなら、糸リフトを受けた時期と回数を手術前に伝えてください。何年かたったあとの変化と維持の仕方は、糸リフトの数年後の記事で説明しています。

回復に充てる休みが取れる時期に切り替える

フェイスリフト手術は抜糸が約1週間後で、大きな腫れが引くまで1〜2週間、なじむまでは3〜6か月ほどが目安です。仕事や家事・育児などで忙しい方は、その分長期間の休みを確保することが難しい場合もあるでしょう。

しかし、人生のライフイベントによってある程度長期休暇を取れるときに、フェイスリフトへ切り替える方もいます。計画的にスケジュールを立て、術後のケアに十分な時間を費やすことで、より満足度の高い結果が得やすくなります。

当院の切開リフトは基本的に静脈麻酔か全身麻酔で行い、原則日帰りです。抜糸は1週間前後、フェイスバンドは1か月のあいだ可能な時間で続け、1〜2か月後と6か月後に検診に来ていただきます。

受ける前に何を確かめればいい?

受ける前には期待できる変化だけでなく、合併症への対応まで説明を受けられるかが確認点です。施術経験と質問への答え方に加えて、異変が出たときの連絡先も選ぶ際の条件になります。

相談のときに確かめること

カウンセリングは、医師と直接対話し、自分の希望と施術内容のすり合わせを行う場です。糸リフトの特徴や効果の限界、ダウンタイム、リスクなどをしっかり説明してくれる医師を選ぶと安心です。

特に「どの糸を使うか」「糸の量はどれくらいか」「費用はどのくらいかかるか」を具体的に尋ねると、施術計画への理解が深まります。

カウンセリングで医師に尋ねたい質問例

質問項目理由
どのタイプの糸を使用するか効果の持続期間や異物感などのリスクが違うため
施術する範囲と糸の量仕上がりのイメージや費用に直結する
腫れが引くまでの目安と注意点日常生活に及ぶ影響を把握し、スケジュールを調整する
他の施術との併用可能性効果を高める選択肢があれば検討できる

副作用や持ちについてのデータはまだ限られていて、それを受ける人に十分説明すべきだと結論した総説があります。説明が良い点ばかりに偏っていないかも確かめておきたいところです。

当院のカウンセリングは院長が直接行います(初診料3,300円)。

医師の実績と相性

糸リフトの仕上がりは医師の技術力によって大きく左右されます。実績や症例数が豊富で、さまざまなケースに対応してきた経験があれば、適切な施術を行える可能性が高いでしょう。

医師選びで注意したい点

  • 実際の症例写真やビフォーアフターを見せてもらえるか
  • カウンセリングで質問しやすい雰囲気を作ってくれるか
  • リスクやデメリットも包み隠さず説明してくれるか
  • 無理な勧誘や不自然な割引を持ちかけてこないか

トラブル時の対処法

万が一、糸が突き出てきたり、腫れや痛みが治まらず強くなったりした場合は、自己判断で糸を引っ張ったり、切ったりしないよう注意が必要です。

まずは施術を受けたクリニックに連絡して、医師に相談することが大切です。放置すると感染症のリスクが高まるだけでなく、患部の変色や瘢痕化など深刻な問題を引き起こす場合があります。

糸リフト後のトラブルと初期対応の目安

トラブル例初期対応受診の必要性
腫れ・痛みが想定より長引く安静にして冷却、寝不足や飲酒を控える1週間以上改善がなければ要相談
糸が透ける・突き出る自力で糸を切らない、触らない早めに医師に連絡
内出血が大きく広がる血行を促す行為(長風呂や激しい運動)を避ける症状が悪化する場合は要受診
赤みや熱感が強くなり感染の疑い洗顔や消毒を慎重に行い、できるだけ清潔な状態を保つ速やかに医師に連絡

当院では、夜間や休診日(水曜)のご連絡はメールで受けており、施術当日は深夜帯までメールを確認しています。

よくある質問

糸リフトのデメリットにまつわる、施術を選ぶ際や糸を入れたあとの疑問に答えます。

糸リフトを受けるのはやめた方がいいですか?

皮膚のたるみが強い人や、1回で大きな変化を望む人は、切開も含めて考えたほうがよい人です。出血に関わる持病や自己免疫疾患がある人も、施術を見合わせることがあります。

たるみが軽く切開を避けたい方なら、糸で整える方法も選択肢の一つです。引き上げの目安は半年〜1年ほどで糸の種類や入れ方による違いもあり、長く同じ状態を保つ施術ではないと理解したうえで選ぶと希望とのずれを抑えやすくなります。

施術で入れた糸は体内に残りますか?

吸収性の糸は素材に応じて数か月〜数年かけて分解されます。溶けるまで同じ力で引き上げを保つわけではありません。糸が体内にある期間と見た目の変化が持つ期間は別です。

非吸収性の糸は自然には溶けず、そのまま体内に残る素材です。周囲の組織に埋まってからの取り出しは難しくなるため、施術前の説明では吸収される種類かどうかも確認点になります。

20代で受ける糸リフトにはどんなデメリットがありますか?

20代でもたるみが少ない場合は、引き上げによる変化を感じにくい傾向があります。皮膚が薄い部位では糸が表面から透けたり手で触れたりしやすく、若ければ仕上がりの問題が起きないというわけではありません。

先に確かめたいのは、気になる輪郭や線の原因が皮膚のたるみなのかという点です。診察で悩みと顔の状態を照らし合わせると、引き上げで変えられる部分と糸だけでは変わりにくい部分を分けて考えられます。

トラブルが出たときに入れた糸を抜けますか?

糸が透けたり出てきたりした場合や、しこり・感染が起きた場合は、状態に応じて糸を取り除きます。抜く範囲や方法は糸の位置と周りの状態で変わり、すべてを取り出せるとは限りません。

引き上げに使う糸は周囲の組織に絡む構造で、挿入から時間がたつほど抜きにくくなります。異変に気づいたら早めに施術先へ連絡してください。症状が始まった時期や変化を伝えると、診察で経過を確認しやすくなります。

当院でも糸の抜去に対応しており、他院の糸を抜きたいというご相談が急に増えています。

参考文献

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3) Okumura K, Tamura T, Funakoshi Y, Teranishi H. (2025). Predictors of Dissatisfaction After Polydioxanone Thread Lift: A Multicenter Retrospective Analysis. Plastic and reconstructive surgery. Global open, 13(10), e7190. https://doi.org/10.1097/GOX.0000000000007190

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5) Yordanov YP. (2025). The Facelift After Thread Lifting: Surgical and Aesthetic Complications. Aesthetic plastic surgery, 49(22), 6234-6239. https://doi.org/10.1007/s00266-025-05091-5

6) Bertossi D, Botti G, Gualdi A, Fundarò P, Nocini R, Pirayesh A, van der Lei B. (2019). Effectiveness, Longevity, and Complications of Facelift by Barbed Suture Insertion. Aesthetic surgery journal, 39(3), 241-247. https://doi.org/10.1093/asj/sjy042

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8) Atiyeh BS, Chahine F, Ghanem OA. (2021). Percutaneous Thread Lift Facial Rejuvenation: Literature Review and Evidence-Based Analysis. Aesthetic plastic surgery, 45(4), 1540-1550. https://doi.org/10.1007/s00266-020-02095-1

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