糸リフトは痛い?施術中・施術後の痛みはいつまで続くか、原因と対処法

糸リフトの施術中は、局所麻酔の注射でチクッと痛み、糸を通すときに引っ張られる・押される感じがあります。施術後は、麻酔が切れた当日の夜から痛み始め、腫れと同じく2〜3日目ごろに最も強くなります。

痛みは1〜2週間で落ち着くことが多い一方、触ると痛い感覚やひきつれは3週間〜1か月ほど残ることもあります。日に日に強くなる痛み、痛み止めが効かない痛み、熱や強い腫れを伴う痛みは受診の目安です。

痛みの主な原因は、糸を通すときの刺激と、その後に糸の周りで起こる腫れや内出血です。患部を軽く冷やして休み、処方された痛み止めを使いながら過ごすうちに、多くは落ち着いていきます。

この記事を書いた人

百人町アルファクリニック 院長 荻野 和仁

荻野 和仁
百人町アルファクリニック 院長
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医学博士
2014年 日本形成外科学会 専門医取得
日本美容外科学会 会員

【略歴】
獨協医科大学医学部卒業後、岩手医科大学形成外科学講座入局。岩手医科大学大学院卒業博士号取得、2014年に日本形成外科学会専門医取得。大手美容クリニックの院長を経て2017年より百人町アルファクリニックの院長を務める。

百人町アルファクリニックでは、糸を使った切らないリフトアップから、切開部分が目立たないフェイスリフトまで患者様に適した方法をご提案していますが、若返り手術は決して急ぐ必要はありません。

一人ひとりの皮下組織や表情筋の状態に合わせた方法を探し「安全性」と「自然な仕上がり」を第一に心がけているため、画一的な手術をすぐにはいどうぞ、と勧めることはしていません。

毎回手術前の診断と計画立案に時間をかけすぎるため、とにかく安く、早くこの施術をして欲しいという方には適したクリニックではありません。それでも、リフトアップの施術を年間300件行っている実績から、患者様同士の口コミや他のドクターからのご紹介を通じ、全国から多くの患者様に当院を選んでいただいています。

このサイトでは、フェイスリフトやたるみに関する情報を詳しく掲載しています。どうか焦らず、十分に勉強した上で、ご自身に合ったクリニックをお選びください。もちろん、ご質問やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

目次

糸リフトの施術と痛みの基礎知識

痛みを感じる場面は施術中と施術後の2つで、施術中は麻酔の注射のチクッとした痛みと糸を通すときに引っ張られる感じ、施術後は腫れや内出血に伴う押したときの痛み(圧痛)や突っ張り感が中心です。

糸リフトとは

糸リフトは、医療用の特殊な糸を肌の内部に挿入し、下垂した皮膚や筋膜を上向きに引き上げることでリフトアップ効果を得る美容施術です。メスを使う大掛かりなフェイスリフトよりもダウンタイムが短く、かつ自然な引き上げを得られるとして人気があります。

挿入する糸の素材によって持続期間や仕上がりが異なり、吸収糸や非吸収糸など種類はさまざまです。一般的なフェイスリフト手術と比較すると、傷が小さく目立ちにくいことが特徴的です。

たるみの度合いや年齢層などに合わせて施術を受ける方が多く、糸リフトは痛いというイメージがある一方で、麻酔や術後ケアなどを適切に行うことで痛みの負担を軽減できます。

糸リフトの施術では、コグと呼ばれる突起付きの糸、あるいは細かい繊維構造をもつ糸を使います。これらの糸が皮下組織にひっかかることで、皮膚をしっかりと引き上げる構造です。

糸を挿入するときに生じる刺激や、糸の突起による内部組織への引っかかりが痛みの原因になりやすいといわれています。

糸リフトで感じる痛みの一般的な特徴

糸リフトでは局所麻酔を使うことが多いため、施術中は針を刺す感覚や引っ張られるような独特の違和感を感じることがあります。術後は、注入した麻酔が切れてくる頃に痛みを自覚するケースが多いです。

施術直後には軽い腫れやむくみを伴うことが多く、個人差はありますが2~3日ほどは頬や耳の周囲に圧痛を感じる場合があります。痛みの度合いは人によって異なるため、「糸リフトが痛い」と感じるかどうかは個人差が大きいです。

痛みが記録された割合は、APTOSという糸の58例では17.2%、PDO糸リフト2,000件では1.75%と、報告によって差があります1,2)。1.75%のほうは合併症として記録されるほどの痛みだけを数えたもので、施術後に多くの人が感じるふつうの痛みは入っていません。

施術中の痛みと麻酔

糸リフトで使う麻酔としては、局所麻酔や笑気麻酔などが代表的です。局所麻酔は針を刺す部分に直接麻酔液を注入し、感覚を麻痺させます。

笑気麻酔はガスを吸引して意識を軽くぼんやりさせるもので、施術の緊張や痛みを和らげる役割があります。

痛みや恐怖心が強い方には静脈麻酔を組み合わせることもあります。患者さんの状態や希望に合わせて、複数の麻酔手法を使い分けることが可能です。

当院の糸リフトは原則、局所麻酔のみで、怖い方には笑気麻酔や静脈麻酔を使います(全体の1割弱)。

麻酔が効いている時間は、薬液の種類や濃度しだいです。種類ごとの違いや選び方、効き目が切れるまでの時間は、糸リフトの麻酔の種類と選び方の記事で詳しく解説しています。

痛みが起こる仕組み

痛みは、糸の刺入や内部の張力で皮下組織が刺激を受けて生じ、突起付きの糸では、組織に引っかかることで術後の張りや引きつれ感が強く出ることがあります。溶ける糸の糸リフトでは、とげのある糸のほうが、とげのない糸より合併症が多かったという報告もあります。

施術当日は麻酔の影響で痛みが軽減されますが、翌日以降は、目立ち始めた内出血や腫れに伴う圧痛や突っ張り感が加わる時期です。

糸リフトで感じやすい痛みのポイント

ポイント内容
刺入時のチクッとした感覚針で刺す瞬間の痛み。麻酔で軽減可能。
糸のコグの引っかかり組織を引き上げる際の突っ張り感。
内出血による圧痛皮下で出血が起こり、触れると痛い。
腫れの違和感むくみが原因で重だるい感覚。

痛みを引き起こす主な原因

糸リフトによる痛みには、施術時の操作や糸の種類、個人の体質などさまざまな要因が関わります。

糸の種類と施術方法

痛みの強度は、使用する糸の素材や太さ、入れ方によって変わることがあります。吸収糸は徐々に体内で溶けていく性質を持ち、施術後半年から1年ほどで体内に吸収されるタイプが多いです。

一方、体内に残り続ける非吸収糸は、合併症が多い傾向があるという報告があります。ただ、溶けない糸のほうが痛いかどうかまでは分かっていません。

また、施術方法によっては顔の複数箇所に糸を挿入する場合があり、その分だけ針の刺入回数や組織の引き上げポイントが増えるので、術後に感じる痛みが増すこともあります。糸が1本増えるごとに合併症の起こりやすさが1.12倍になっていたという、PDO糸リフト2,000件の調査もあります1)。

当院では左右3本ずつ、計6本で行うことが多く、少ない方で4本、多い方で8本です。糸はマックススレッドを主に使い、皮膚が固く重い方にはBN lift、中顔面のようにひきつれが目立ちやすい部位にはGcogと使い分けています。

個人差による痛みの強弱

同じ施術を受けても、「糸リフトの痛みはいつまで続くのか」という疑問に対して「1週間でほぼ気にならなくなる人」もいれば、「2週間ほど痛みや突っ張り感が続く人」もいます。痛みに敏感な方や、過去に美容整形や皮膚治療の経験がない方は「糸リフトが痛い」と感じやすい傾向があるかもしれません。

逆に痛みへの耐性が高い方や過去に何度も施術を受けて慣れている方は、術後の違和感をそこまで気にしない場合があります。

糸リフト後の組織反応

糸リフトは皮下組織に意図的に異物(医療用糸)を挿入する施術です。こうした処置に対して体が自然に反応し、炎症や腫れを起こすことがあります。

その結果、触った時にチクチクしたり、張った感覚を覚えたりすることがあり、これらは通常1~2週間程度で徐々に落ち着いていきます。溶ける糸の糸リフトで報告されている割合は、押したときの痛み(圧痛)が9.96%、内出血が19.49%、腫れが16.79%です3)。

一部の方は内出血による青あざができる場合もあり、あざが消えるまでは軽い圧痛を伴うことがあります。

ひきつれが生じる背景

糸リフト後のひきつれは、糸の張りが強い状態や、皮下組織のなじみ方に個人差があることで生じます。突起付きの糸は強い引っ張り力がかかるため、頬やこめかみ付近でひきつれを感じるケースがあります。PDO糸リフト2,000件で最も多かった合併症も、皮膚のひきつれ(6.35%)です1)。

施術後数日から1週間ほどは顔の表情を大きく変えた時にツッパリ感が出ることがありますが、時間の経過とともに糸が組織内になじむにつれ、自然になっていく場合がほとんどです。

痛みを引き起こす主な原因

  • 使用する糸の太さや素材
  • 施術時の麻酔の種類や量
  • 施術箇所の数と範囲
  • 個人差による痛みに対する感度
  • 術後の組織の炎症反応
  • 術後の糸の張りと組織のなじみ方

糸リフトの痛みはいつまで続く?

糸リフト後の痛みは、どのタイミングで強まるのか、いつまで残るのかなど、多くの人が気にするところです。

ダウンタイムの目安と体感

糸リフトのダウンタイムには個人差がありますが、目安として1~2週間程度は「腫れ」「むくみ」「軽い痛み」が続くことがあるようです。腫れやむくみが引いてくるまでの間は、人によってはマスクを使って過ごす方もいます。

痛みは施術後2~3日で落ち着いてくることが多いため、早く仕事に戻りたい場合は、その数日だけテレワークや在宅勤務にするのも一つの方法です。

ダウンタイム中に気をつけたいポイント

ポイント理由
マスクやサングラスを活用腫れやむくみを周りに気付かれにくくするため
顔を強くこすらない皮下組織がまだ安定しておらず、痛みがぶり返す可能性があるため
長時間の入浴やサウナを避ける血行が過度に促進されると腫れが増す可能性があるため
アルコール摂取を控える炎症反応が強まる場合があるため

当院の案内では、サウナと長湯は2週間、飲酒は3日目から(深酒は2週間控える)です。施術当日にそのまま会社へ戻る方も珍しくありません。

痛みが強まりやすい時期

術後~数日間は挿入した糸が体内で動きにくくなじむ期間でもあるため、笑った時や食事をした時、表情筋を大きく動かした時に痛みを感じることがあります。特に2~3日後に腫れがピークを迎えることが多く、そのタイミングで痛みも強くなる場合があります。

その後、腫れが落ち着いてくるとともに痛みも軽減することが一般的です。ただ、頬の深部やこめかみ付近などは表情によって負荷がかかりやすいため、引き続き違和感を感じることがあります。

痛みはいつまで続くのか

糸リフトの痛みがいつまで続くかは個人差が大きいですが、目安として1週間から2週間程度で落ち着くケースが多いです。腫れやむくみが引いてくるにつれ、張りや圧痛も緩和されていきます。

術後3週間ほど経つと、多くの方が日常生活で痛みを意識することがほとんどなくなります。

一方、体質や術後の過ごし方によっては、数か月にわたって表情を変えた時に軽い引っ張り感を覚える方もいます。こうした症状が長引くときは、施術を受けた院で経過を診てもらうのが確実です。

触ると痛い・押すと痛いという圧痛は、腫れや内出血が引くのに合わせて軽くなり、日常生活では気にならなくなってからも、強く押したときの軽い痛みが1か月ほど残る人がいます。痛みが残っているか気になっても、繰り返し触ったり強く押したりして確かめることは避ける必要があります。1か月をすぎても痛みが強い場合や、日に日に強くなる場合は、施術を受けた院を受診しましょう。

ひきつれと痛みの関係

施術後のひきつれは、コグ付きの糸が皮下組織をしっかりと引き寄せる際に起こります。ほとんどの場合、糸が安定し、組織になじむとともに軽減していきます。

ひきつれが強い場合、笑った時や顔を触れた時に痛みを伴うことがありますが、時間の経過で次第に和らぐケースが多いです。

ひきつれと痛みがあまりにも強い場合、糸のテンションが過度になっている可能性があるため、我慢せずにクリニックを受診し、必要に応じて調整を行うことが大切です。

  • 術後すぐは痛みやひきつれを感じやすい
  • 1週間程度で腫れが引き始めると、痛みも段階的に軽減
  • 強いひきつれや違和感がある場合は医師に相談

ダウンタイムと痛みの主な経過

時期症状の特徴ケアのポイント
施術直後~3日腫れ・むくみがピーク、痛みや違和感が出やすい冷却と安静を意識し、患部を刺激しすぎない
4日~1週間腫れが徐々に収まるが、引きつれ感や突っ張り感は残る無理な表情を避け、入浴やマッサージは控えめに
2週間~3週間日常生活はほぼ支障なし。触ると少し痛い程度保湿ケアや紫外線対策をしっかり行う
1か月以降多くの方が痛みや違和感を意識しなくなる糸が完全になじむまで定期チェックを続ける

糸リフトはどこが痛む?

痛みが出やすいのは、糸を固定する位置になりやすいこめかみ、表情や食事で動く頬・口元、糸を入れた入口の小さな傷の3か所です。多くは時間とともに落ち着きますが、入口の赤みや腫れが日に日に増えるときは感染のサインです。

こめかみ

こめかみは糸を固定する位置になりやすく、口を動かしたり食べ物をかんだりすると、糸に力がかかって痛むことがあります。安静にしているときには気にならず、食事や会話の際に痛みを感じることもある部位です。こめかみの痛みが頭痛や耳のあたりの痛みとして感じられることもあるため、詳しくは糸リフト後の頭痛・めまい・耳の痛みの記事をご覧ください。

頬・口元

特に口元や頬周りに糸を挿入した場合、食事や会話、笑うといった表情筋の動きによって、挿入した糸が引っ張られます。糸がまだ組織に完全に馴染んでいないダウンタイム初期は、この動きが痛みや強い引きつれ感として感じられます。

無理に大きく口を開けたり、硬いものを食べたりしないよう注意が必要です。

笑いにくい・表情が引きつるときの経過は、糸リフト後に笑えないときの原因とひきつれの経過の記事で詳しく解説しています。

糸の入口にできた小さな傷

糸を入れるために針を刺した入口の小さな傷は、チクチク痛んだり赤くなったりすることがあり、多くは数日で落ち着きます。ただし、赤みや腫れが増える、膿が出る・増える、傷の周囲が熱っぽいといった変化があれば、感染を疑って受診してください。

糸リフトの合併症で受診した190人のうち、8.9%が感染だったという報告があります4)。これは合併症が出た人の中での割合で、糸リフトを受けた人全体の割合ではありません。

痛みへの対処法とセルフケア

施術後の痛みは、患部を軽く冷やすことや安静、処方された薬の使用で和らげられる場合があります。痛みの変化を見ながら、施術を受けた院の指示に沿ってケアしてください。

冷却と安静の大切さ

糸リフト施術直後は、腫れや内出血を抑えるためにも冷却が有効です。患部を軽く冷やすことで血管が収縮し、炎症を抑えやすくなります。

ただし、強い力で圧迫することは逆効果になる場合があるため、氷嚢や保冷剤をタオルでくるんで軽く当てる程度にとどめることが大切です。

また、施術後数日は極力長時間の外出や運動を控えて、体を休ませるよう心がけてください。安静にすることで、組織が回復しやすい状態を作ることができます。

適切な薬の使用

処方された痛み止めがあればそれを使い、市販の痛み止めを使いたいときは施術を受けた院に確かめてください。薬を飲んでも痛みが強く、長く続くようなら、早めに医師に相談したほうが安心です。

抗生物質は感染を防ぐために、炎症を抑える薬は腫れを軽くするために処方されることがあります。薬の種類によっては、アルコールと一緒にとると副作用が出ることがあるので、飲んでいる間は飲酒を控えます。

痛み止めやケア用品の活用例

種類効果注意点
内服鎮痛薬術後の痛みを抑え、日常生活を送りやすくする医師の指示量を守り、過剰摂取に気を付ける
抗生物質術後の感染を予防し、炎症を抑える指定された期間をしっかり飲み切る
外用クリーム炎症や腫れを軽減、傷口の治癒をサポート過度にこすりこまないように塗布する

当院では痛み止め(疼痛時)と抗生剤を3日分お渡ししています。

生活習慣の注意点

術後の痛みや炎症を長引かせないためにも、生活習慣を見直すことが重要です。

たんぱく質などの栄養をバランスよくとり、むくみの原因になる塩分をとりすぎないようにしましょう。また、喫煙は血管収縮や血流の悪化を招き、回復を遅らせる可能性があるため、できる限り控えることをおすすめします。

  • 栄養バランスの良い食事
  • 十分な睡眠と休養
  • アルコールやタバコの摂取を控える
  • 顔への刺激を避け、清潔な環境を保つ

受診したほうがよい痛みはどんな痛み?

ダウンタイム中の痛みは通常の経過ですが、万が一、通常とは異なる強い痛みや症状が出た場合は、合併症の可能性もゼロではありません。我慢せず、すぐに施術を受けたクリニックへ連絡してください。

日に日に痛みが強くなる

通常の痛みは、施術後3日目ごろをピークに徐々に軽減していきます。もし、4日目、5日目と日が経つにつれて痛みが和らぐどころか、むしろ強くなっていく場合は注意が必要です。

炎症が強く起きすぎているか、他の問題が生じている可能性があります。

処方された痛み止めが全く効かない

処方された痛み止めを飲んでも、痛みが全く軽減されない、または一瞬しか効かない状態が続く場合も相談のサインです。「耐えられないほどの激痛」が続くのは正常ではありません。

高熱や強い腫れなどを伴う痛み

痛みに加えて、38度以上の高熱が出る、片側だけが異常に腫れあがる、施術部位の皮膚が赤黒く変色したり、水ぶくれができたりした場合、感染や血流障害などの重大な合併症が疑われます。夜間や早朝であっても、すぐにクリニックの緊急連絡先に連絡するか、救急外来を受診する必要があります。

顔と首の糸リフトでは、重い副作用はまれで、多くは一時的で自然に治まっていたと報告されています。ただし、感染や炎症は治療が必要になることがあるため、強い痛みを我慢して様子を見るのは禁物です。感染が心配なときの対処は、糸リフトの感染や肉芽腫と対処の記事でも詳しく解説しています。

クリニックへの相談が必要な症状

症状疑われる状態緊急度
日に日に強まる痛み過度の炎症、感染の初期高
痛み止めが全く効かない激痛感染、神経の刺激高
高熱、皮膚の色の異常重度の感染、血流障害最優先(緊急)

当院では、夜間や休診日(水曜)のご連絡はメールで受けており、施術当日は深夜帯までメールを確認しています。

長引く痛みやぶり返す痛み

痛みが想定よりも強い場合や、1週間以上経っても改善しない場合などはクリニックへ連絡したほうが安全です。特に、腫れが急激に増したり、赤みや熱感が広範囲に及んだりする場合には早めの受診が必要になります。

軽度の痛みやむくみは時間の経過とともに落ち着くことが多いですが、自己判断だけで様子を見ていると、まれに感染や糸のトラブルを見落とすリスクがあります。

1か月以上たってから出る痛みや、一度引いた痛みのぶり返しは、糸の位置のずれや感染など、時間がたってから起きる合併症が原因の場合もあるため注意が必要です。様子を見続けず、痛みが出始めた時期や一度落ち着いたかどうかを施術を受けた院に伝え、状態を確かめてもらってください。

よくある質問

術後の痛みが強くなったらどうすればいいですか?

まずは患部を軽く冷却してみてください。短期間であれば、痛み止めを服用して様子を見るのも一案です。

ただし、痛みが急激に強まったり、腫れや赤みが伴う場合は、早めに施術を受けたクリニックに連絡したほうが安心です。軽度な痛みでも不安を感じたら遠慮なく相談すると、心配を早期に解消できます。

糸リフト後のひきつれは必ず起こりますか?

ある程度のひきつれや突っ張り感は多くの方が経験しますが、程度や頻度には個人差があります。

施術後1~2週間くらいを目安に様子を見て、ひきつれが強く続くようであれば糸のテンションを調整するなどの対処法を検討できます。時間が経つにつれ、皮下組織となじんで自然になるケースがほとんどです。

糸リフトの痛みはどれくらいの期間続きますか?

一般的には1週間から2週間ほどで軽快し、3週間ほど経つとほとんど気にならなくなります。

ただし、個人差が大きく、顔の表情を大きく動かした時にチクッとした痛みが数か月残る場合もあります。長引くようならクリニックで経過を確認すると安心です。

糸リフトの後に抗生物質を飲むのはなぜですか?

糸の入口からの感染を防ぐために、抗生物質が処方されることがあります。処方されたら、指示された期間を飲み切る必要があります。服用の途中で赤み・腫れ・膿が出た場合は、施術を受けた院に連絡しましょう。

当院でも、抗生剤を痛み止めとあわせて3日分お渡ししています。

参考文献

1) Okumura K, Tamura T, Funakoshi Y, Teranishi H. (2026). Incidence and Predictors of Complications After Polydioxanone Thread Lift: A Multicenter Retrospective Cohort Study. Aesthetic plastic surgery, 50(13), 4857-4865. https://doi.org/10.1007/s00266-026-05963-4

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